さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

はやり歌とともに

デビュー曲は「売れ過ぎない」方が後に「代表作」が生まれる~年代別にトップアイドルの実績で検証してみた

歌手にとって「デビュー曲」の重みは、格別です。 本人にとっては「一生残る」大事な作品に違いありません。 もちろん聴く側にとっても、その歌い手の「第一印象」を決める歌になるわけですから、当然そのインパクトは大きい! もちろん、デビュー曲からヒッ…

【懐かしい歌No.45】「摩天楼ブルース」東京JAP(1984)

1982年にバンド結成しデビュー。 この「摩天楼ブルース」は1984年にリリースされました。 冒頭のクレジットにあるように、80年代の音楽シーンを彩った作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平という強力タッグによる楽曲です。 「大都会の夜のハイウェイ」…

【懐かしい歌No.44】「恋ほど素敵なショーはない」岩崎良美(1983)

5年前にデビューした姉・宏美を追って、1980年に「赤と黒」でデビュー。 姉とは声質が似ているようでやはり違っており、でも歌唱力は折り紙付きでした。 デビュー同期に松田聖子や田原俊彦・河合奈保子・柏原よしえ(現:芳恵)などがいたこともあり、…

【懐かしい歌No.43】「トーキョー・バビロン」由紀さおり(1978)

現在の由紀さおりの一般的なイメージといえば… 実姉の安田祥子とのコンビで童謡を歌う、 あるいはテレビでガックリ来た時や悲しい時にBGMとしてよく流れる ♪ルーールールルルーーの「夜明けのスキャット」の歌い手、ぐらいでしょうか? メロディーは耳に…

【懐かしい歌No.42】「大きな古時計」平井堅(2002)

この曲をあえてジャンル分けすれば、「童謡」に入るでしょう。 小さい頃、確かにそうやって歌っていました。 しかしこれが2002年、平井堅のシングルとして発売されました。 しかも、J-POPの楽曲と一緒に扱われ、オリコン1位を獲得する大ヒットに。…

【懐かしい歌No.41】「花の時・愛の時」前川清(1987)

前川清の名前は知っていても、ソロとしてリリースされたこの歌を知る方はおそらくないのでは、と思います。 内山田洋とクールファイブのリードヴォーカルとしてデビュー。 「ご当地ソング」の代表格とも言えるあの大ヒット曲「長崎は今日も雨だった」の歌声…

【懐かしい歌No.40】「まちぶせ」三木聖子(1976)

ユーミン作詞・作曲による「まちぶせ」。 石川ひとみが1981年にヒットさせた彼女の代表作として認識されています(ユーミンも後に自らシングルにしています)が、実はカバーなのです。 その5年も前、1976年に三木聖子のデビュー曲として発売。 それ…

「ジャニーズ2組同時デビュー」の結果にガッカリの理由&【懐かしい歌No.39】「濡れた髪のLonely」池田聡(1987)

先週1月22日、「SixTONES」と「Snow Man」の2組が同時デビューしました。 そのPRぶりは、ハンパないスケールでした。 「ジャニーズ史上初」 のフレーズを、昨年来マスメディアで何回耳にしたことでしょう。 両グループの「バトル動画」まで配信される…

【懐かしい歌No.38】「木蘭の涙」スターダスト☆レビュー(1993)

この連載で取り上げている歌の条件。 まずは「自分のカラオケリストに入っている曲」。 中でも「自分で歌っていて、胸にグッとくる曲」。 そして「披露した結果、周囲の評判が良かった曲」が主な選考基準になっています。 そんな中、この歌は「グッとくる」…

【懐かしい歌No.37】「メランコリー」梓みちよ(1976)

梓みちよという歌手自体、時代的にご存知ない方が多数派かもしれません。 宝塚音楽学校からワタナベ・プロダクションのオーディションに合格、1962年に歌手デビュー。 翌1963年、20歳の時にリリースした「こんにちは赤ちゃん」がミリオンセールス…

【懐かしい歌No.36】「また君に恋してる」ビリー・バンバン(2007)

この「また君に恋してる」。 坂本冬美が2009年、それまでのド演歌路線からイメージチェンジして発売した歌としてご存知の方が多いと思います。 彼女自身のシングルで自己最高位を記録するヒットとなりました。 しかし、実はカバー曲。 オリジナルは、2…

【懐かしい歌No.35】「最後の一葉」太田裕美(1976)

タイトルから連想されるように、この作品は短編小説家として有名なO・ヘンリー「最後の一葉」をモチーフにしたストーリー仕立てとなっています。 太田裕美の活動初期のディスコグラフィーを簡単に振り返っておきますと… 1974年11月「雨だれ」でデビュ…

【懐かしい歌No.34】「美しき狼たち〜あしたのジョー」おぼたけし(1980)

不朽の名作と言える伝説のボクシング漫画、 「あしたのジョー」。 現在もアニメブームに乗り、数々の作品が人気を博していますが、今のように娯楽が分散化していなかった当時、 「矢吹丈」 「力石徹」 の名前は、ファンでなくとも知らない人がいないほどの、…

【懐かしい歌No.33】「イルカに乗った少年」城みちる(1974)

1970年代の男性アイドルブームを、ほんの一時期ではありますが彩ったひとり、 城みちる。 「ちびまる子ちゃん」で、いつもはおとなしい山根クンが夢中になっている「実在のアイドル」(!)です。 セールス実績的にはこのデビュー曲がピークで、その後1…

【懐かしい歌No.32】「Missing」久保田利伸(1986)

この曲をひと言で表現するなら、 「スゴ過ぎて、心を奪われる1曲」 です。 これぞ「ザ・バラード」! なぜかシングルにはなっていませんが、間違いなく彼の代表曲のひとつです。 カラオケでも、高い人気を誇っています。 シングルで知られている曲の多くが…

【懐かしい歌No.31】「雨のバラード」湯原昌幸(1971)

2020年になりました。 今年もよろしくお願いします。 引き続き、何十年前にもクオリティーの高い(楽曲の作り、歌い手双方)歌があったことをお伝えするため、自分なりに過去の名曲を取り上げていきたいと思います。 元日にご紹介するのは、もはや半世紀…

【懐かしい歌No.30】「馬と鹿」米津玄師(2019)

今年、個人的に最も印象に残った曲。 それが米津玄師「馬と鹿」です。 いつもの「懐かしい歌」と違い、ちょっと新し過ぎますが、興奮は今年のうちにということで、駆け込み的に取り上げました。 今年7月から9月にかけてオンエアされた、ラグビーの世界を舞…

【懐かしい歌No.29】「WINTER SONG」Dreams Come True(1994)

クリスマスは過ぎてしまいましたが、この歌もタイトル通り「冬の定番曲」のひとつということで、ご容赦下さい。 Dreams Come True(ドリカム)は1989年、平成の始まりと共にデビュー。 同年発売された3枚目の「うれしはずかし朝帰り」のヒットで注目さ…

【懐かしい歌No.28】「サイレント・イヴ」辛島美登里(1990)

この1か月ほどのいわゆるクリスマスシーズン。 街を歩いていればいろいろなお店から、 テレビを見ていれば番組のBGMとして、 必ず何かしらのクリスマスソングが流れています。 先日「メリクリ」の際取り上げたように、クリスマスを歌った日本発のヒット…

【懐かしい歌No.27】「sha la la」Skoop On Somebody(2001)

1995年にSkoopとしてグループ結成。 2000年からは名を変えてSkoop On Somebody(通称SOS)に。 ここ数年もシングルを配信で発表するなど、継続的に活動している3人組ユニットです。 この「Sha la la」は、2001年に発売された、「SOS」名…

名称だけは今も健在の「両A面シングル」。サブの方が注目されるケースも

好きな歌を繰り返し聴こうと思った時、現在ではもっぱら配信からのゲットがメインで、一応CDも生き残っている状況、でしょうか。 配信で確かに音源は手に入りますが、私の感覚だと、形のある「モノ」として手元に残らないと、個人的には何か不安が残ります…

【懐かしい歌No.26】「たったひとつの愛を」中西圭三(1993)

1991年に「タンジェリン・アイズ」でデビューした時は、あまり注目度は高くありませんでした。 シンガーとしての知名度を確立したのは、翌1992年にリリースされた3枚目のシングル「Woman」のヒット。 この曲で、紅白にも出場しています。 歌い手で…

【懐かしい歌No.25】「海 その愛」加山雄三(1976)

その昔、映画「若大将」シリーズの主役として大活躍。 まさに、知らぬ者はいないほどのスーパースターでした。 私自身、真の全盛期は世代的に知りませんが、それでもその存在の大きさは感じ取れます。 歌手としても、「シアワセだなぁ」のセリフが評判を呼び…

【懐かしい歌No.24】「メリクリ」BoA(2004)

明日からもう12月。 いろいろなクリスマスソングが、街に流れ出します。 毎年この時期には、クリスマスをイメージした歌が多くリリースされるのですが、すでに古今東西さまざまな名曲が世の中に浸透しているため、新曲がその牙城を切り崩すことはなかなか…

【懐かしい歌No.23】「雪の華」中島美嘉(2003)

2001年、18歳の時に「Stars」でデビュー。 彼女の代表作と言えるこの「雪の華」は、2年後の2003年に発売されました。 オリコン最高位は3位。 チャート上だけで言えば、さらに2年後の2005年、映画「NANA」の主題歌として「NANA Featurin…

【懐かしい歌No.22】「冬物語」フォークローバース(1972)

もはや「超懐メロのカテゴリー」に入るかもしれないこの曲。 この年(1972年)、ちあきなおみが「喝采」(いつものように幕が開き~)を歌ってレコード大賞を受賞。 当時レコード大賞と並ぶ音楽賞であった日本歌謡大賞は、小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」が受…

【懐かしい歌No.21】「truth」嵐(2008)

先日、活動20周年を記念して5人揃っての記者会見を行った嵐。 「来年いっぱい」の期限に向けて、さまざまなイベントが企画されている様子。 今後一層メディアへの露出が増えそうです。 これまでのシングルをデジタル配信で一斉再リリースしたら、トップ1…

「職業作詞家・作曲家」が全盛だった時代の歌は、「聴かせる作品」として完成度が高い

ニッポンの伝統的な「はやり歌」では、作詞・作曲・歌唱はすべて「分業制」でした。 作詞・作曲を専門に行う作詞家および作曲家(さらにアレンジを行う編曲家)、すなわち「職業作家」がいて、歌い手は出来上がった楽曲を歌うことに専念するのが一般的な形で…

芸人顔負けの爆笑トーク~松田聖子「ムッとしたわよ」ライブMC

良くも悪くも、好きも嫌いも含め、不世出の「永遠のアイドル」、松田聖子。 1980年4月の歌手デビューから、まもなく40周年を迎えます。 彼女がヒットチャート上で第一線にいたのは、3作目のシングル「風は秋色」から「旅立ちはフリージア」まで、当…

【懐かしい歌No.20】「My Better Life」尾崎紀世彦

1970年にデビュー。 その翌年、1971年に「また逢う日まで」がリリースされます。 日本人離れしたルックスと(実際イギリス系クォーター)圧倒的な歌唱力も追い風となり、世の中に知らぬ人はいないほどの「本当の」国民的大ヒットとなりました。 冒頭…