【懐かしい歌No.27】「sha la la」Skoop On Somebody(2001)
1995年にSkoopとしてグループ結成。
2000年からは名を変えてSkoop On Somebody(通称SOS)に。
ここ数年もシングルを配信で発表するなど、継続的に活動している3人組ユニットです。
この「Sha la la」は、2001年に発売された、「SOS」名義になってからは6枚目となるシングルです。
オリコンでの最高位は20位でしたが、当時花王「ニベアボディ」のCMソングとしてオンエアされたこともあり、テレビでもよく耳にしました。
サウンドは、どこぞのリゾートを思わせるような、マイルドで軽やかな8ビート。
美しいアレンジに乗せて、ヴォーカル・タケの暖かく伸びのある歌声が心地良く響きます。
ワンコーラスの終わりの部分は、高音域に余裕を残しながら、あえてファルセットで余韻を持たせる歌いまわし。
これが実はなかなかの秀逸なテクニックと見ています。
通常ファルセット(裏声)は、高音が地声で歌い切れなくなった時「苦し紛れ」に使われるのが一般的。
そのため、プロの歌い手であっても、地声の時と比べて極端に声量が弱くなったり、声質が変わったりします。
その点、タケの「マイルドだけれど太い」ヴォーカル(地声・裏声の切り替え)はそういった「ムリヤリ感」がなく、全体的にゆとりを十分に持って扱われている印象を受けます。
曲調はメジャー(長調)で、歌詞にも特に悲しい要素はありません。
しかし、サビの「素敵な恋にしよう~」のフレーズを聴いていると、不思議なことになぜか胸にグッと染み入るものを感じます。
もともと全体的に高い音域で作曲されていますが、エンディングに近いリフレイン部分ではキーが「+2」にアップし、一層ドラマチックさを醸し出しています。
「Sha la la」というタイトルは、特に意味を持たない「合いの手」のようなイメージですが、歌詞全体を眺めて「さぁ、どんなタイトルが…」と考えるとしっくり来るものがなかなか見つからず、これも却ってインパクトになるのかな、と思ったりします。
TBS系ドラマ「ぼくが地球を救う」では、同タイトルのシングルが主題歌となり、トップ10入りを果たした実績も持っています。
ほかにも、ドラマやアニメとタイアップしたオープニング・エンディングテーマを多くリリースしています。
個人的には思い入れがあるユニットですが、世間の認知度はあまり高くないかもしれません。
もっともっと評価されても良い実力の持ち主ではないか、と思っています。