【懐かしい歌No.29】「WINTER SONG」Dreams Come True(1994)
クリスマスは過ぎてしまいましたが、この歌もタイトル通り「冬の定番曲」のひとつということで、ご容赦下さい。
Dreams Come True(ドリカム)は1989年、平成の始まりと共にデビュー。
同年発売された3枚目の「うれしはずかし朝帰り」のヒットで注目され、翌年以降「笑顔のゆくえ」「Ring! Ring! Ring!」「Eyes to me」などが立て続けにヒットします。
1992年秋には、2か月連続で発売された「決戦は金曜日」と「晴れたらいいね」が同時期にヒットチャートを賑わせました。
そして1995年、彼らの最大のヒットとなる「LOVE LOVE LOVE」が生まれます。
21世紀に入ってからも、発売されるシングルはコンスタントにトップ10入りしています。
最近では、昨年の朝ドラ「まんぷく」の主題歌として、「あなたとトゥラッタッタ♪」が半年間テレビで流れ続けました。
先日の国立競技場オープニング・セレモニーで華やかなステージを彩ったアーティストの1組となったことも、記憶に新しいところです。
この「WINTER SONG」は、そんな彼らの活躍がピークだった1994年1月、すでに1990年11月に同じメロディーで日本語の歌詞によりリリースされていた「雪のクリスマス」を追いかける形で、英語詞による再アレンジで生まれました。
1月発売ですから、すでにクリスマスの時期は過ぎていたわけですが、オリコン初登場1位を獲得しています。
- 同じメロディーの曲が
- 同一アーティストによって
- 違う歌詞により
- シングルとして発売され
- 双方がヒットする
この条件を全部クリアするのは、きわめて珍しいことです。
(1985年に、中森明菜「ミ・アモーレ」の発売後「赤い鳥逃げた」のリリース例あり)
「WINTER SONG」のアレンジは元歌と似たイメージなのですが、こちらの方がよりダイレクトにクリスマスを思い起こさせるサウンドとなっています。
イントロからエンディングに至るまで絶え間なく流れ続けるトナカイのソリの音が、聴き終わったあとも余韻として残る感じがします。
邦楽のジャンルなのに歌詞はすべて英語…
異色の歌だけれど、大好きなメロディーラインとサウンド。
なんとか自分も歌えるようになろうと、必死になって練習した思い出がよみがえります。
毎年この季節になると、この曲で頭の中がヘビーローテーション状態になります。
ドリカムには、上に述べたようにセールス上はこの曲を上回るヒット曲がたくさんありますが、個人的にはぶっちぎりのトップソングです。
(曲は0:40あたりから)