さえわたる 音楽・エンタメ日記

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芸人顔負けの爆笑トーク~松田聖子「ムッとしたわよ」ライブMC

良くも悪くも、好きも嫌いも含め、不世出の「永遠のアイドル」、松田聖子

1980年4月の歌手デビューから、まもなく40周年を迎えます。

 

彼女がヒットチャート上で第一線にいたのは、3作目のシングル「風は秋色」から「旅立ちはフリージア」まで、当時最高記録だった24作連続シングル首位を獲得していた(結婚・出産の一時活動休止も含め)約8年間です。

この間のヒット曲は、同じ時代を歩んだ者であれば、ファンならずとも歌えるものばかり。

浮き沈みの激しい芸能界で8年間1位を取り続けることもスゴイですが、セールス上最大のヒットが、全盛期からさらに数年を経た1996年の「あなたに逢いたくて」で生まれていることも見逃せません(CDが売れる時代だったという背景もありますが…)。

そして、2010年代に入ってからも、オリコンベストテン作品を生み続けています。

 

今日は、そんな彼女のライブでのMCぶりについて。

どんなアーティストにとっても、歌番組と違ってライブ会場は自分のファンだけが集まってくれる「最高の環境」。

だからこそ、歌だけでなく間合いのトークも楽しく進められようというものです。

 

しかし、そのためにはやはり「話術」が必要。

ライブの場を歌とダンスだけでひたすら突っ走り、芸能界を走り去っていった安室奈美恵のようなスタイルもアリだと思いますが、せっかくライブなのだし、MCを通じた「人となり」にも接したい…

それがファン心理の一面なのでは、と思います。

歌はもちろんのこと、ライブを成り立たせるための「車の両輪」のようなものです。

 

今回、アンコールで歌う曲名を思わずかんでしまうシーン(冒頭2分間ほど)、そして武道館公演でバンドメンバーと年齢のトークを繰り広げる中での「ダメよ!」「ムッとしたわよ」発言のシーン(特に5分30秒過ぎから)、「会場爆笑」2つを拾ってみました。

どちらも数年前、50代に入ってからのライブです。

何度見ても笑ってしまいます。

 

タイトル紹介ミスのハプニングにもめげず、アドリブでその場を却って盛り上げるパフォーマンスやバンド内輪話の運び方など、単に芸歴の長さだけでない「お笑いセンス」が彼女の中に宿っているのを感じます。

おそらく観客層も、彼女とともに30年40年を歩んできた人たちが多いのでしょう。

その歴史が、場の一体感や温かさにもつながっているように思えます。

 

彼女のデビューした80年代は、ドリフターズお笑い番組に当時のトップ歌手がゲストとして出演し、コントを披露する時代でした。

そうしたステージ経験で、鍛えられた部分もあったのでしょうね。

saewataru.hatenablog.com

 

連載中の「懐かしい歌」で、いずれ彼女の歌を取り上げる可能性もあるかもしれませんが、それについてはまた機会を改めたいと思います。

 

www.youtube.com

 

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