さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

不眠。意識すればするほど眠れなくなる悪循環。自分なりの処方箋は

皆さんは、十分な睡眠がとれていますか?

 

実はここ数年、なかなか満足な睡眠が得られなくて困っています。

あっ、決してブログのせいではありません😋

 

まず、寝つきがあまり芳しくない。

それ以上に困るのが、目覚ましのセット時刻よりいつもかなり早く目覚めてしまうこと。

早朝覚醒という不眠の症状のひとつのようです。

加齢だけでは片づけられないほど、本人としてはけっこう深刻だったりします。

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睡眠時間の理想として

「8時間は必要」

「いやいやそんなに要らない、5時間でも、もっと少なくても大丈夫」

などいろいろな意見があります。

 

結局「標準」などなくて、その人次第なのでしょう。

私自身は体感的に最低6時間ぐらい、できれば7時間は欲しいと感じています。

忙しい世の中では、それでもゼイタクなんでしょうかネ?

 

しかし実際それだけの時間が確保できるかというと、けっこう厳しいことの方が多いです。

 

朝出かける時刻、家に戻る時刻によって、自宅に滞在できる時間が計算できます。

そこから、食事・家事・入浴など生活に最低限必要な時間を差引き、その他の日課、たとえばこのブログに充てる時間を差し引くと、睡眠が充分な時間とれない事態もよく起こります。

 

疲れている。

でも、明日も忙しくなりそう。

早く眠りについて、明日に備えなければ!

そう思えば思うほど、焦ってしまうのです。

 

目が「さえわたる」などと自虐している場合ではない!!

 

「ストレスを感じたら、寝て発散する」という話を聞きます。

ところが、そのストレスが逆に不眠の原因になるのです。

全然解決策になりません。

 

寝る時はすべてをクリアにしなければと思いながら、今日やりきれなかった仕事のこと、明日やらなければいけないことを考えてしまう。

果ては、将来の漠然とした不安までも。

 

最悪なのは、暗い部屋でさまざまな「怖い話」を思い出してしまうこと。

考えてもどうにもならないことで頭が満たされてしまい、「意識のなくなる瞬間」を必要以上に意識して、寝付けなくなる…

 

そんな悪循環に陥ります。

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平常心でいさえすれば、カラダが眠りを要求しているのだから、本来は自然に眠れるようになるはず。
完全に眠りについていなくても、ただ横になっているだけでも、カラダの疲れはかなりの程度取れる…そんな話も聞いたことがあります。

実際、寝不足でしんどいまま出かける日がある程度続いても、眠いなぁとは思いつつ、それですぐ倒れてしまうことはありません。
海外出張で昼夜正反対の時差を経験して、飛行機の中やホテルでほとんど睡眠がとれなくても、現地での仕事はなんとかこなしてきました。

時差ボケも、たいてい1~2日で克服できます。

けっこうカラダは持ちこたえてくれるものです。

とは言え、常に眠いのはなんとも気分が悪い!


要は気持ちの持ちよう。
理屈ではわかっているのですが、それが実践できれば苦労はありません。

混雑した電車の中で、人目もはばからず口を開けて熟睡している人。
多くの人が出入りするスーパー銭湯の休憩室で、いびきをかいて寝ている人。

心底羨ましく思います。

「爪の垢を煎じて飲みたい」とは、まさにこういう心境なのでしょう。

 

劇的な対応策があるわけではないのですが、日頃の心がけとして行っていること。

  • 入浴後はすぐに寝る:少し時間を置いてからベッドに入った方が良いという説もありますが、今の時期は湯冷めしてしまいます。じっと体温が下がるのを待つ。
  • 寝る直前はPCやスマホを見ない:脳が覚醒してしまって、絶対に良くないです。
  • アルコールは飲まない:飲むのは付き合いの時だけ。自宅では一切飲まないようにしています。寝酒はかえって良くないと言われます。
  • 「4・7・8呼吸」:鼻から4秒息を吸って、7秒間息を止めて、8秒かけて口からゆっくり吐く。これを3セットぐらいやると、カラダの中が浄化されたような気分になり、心が少し落ち着きます。
  • 手足に意識を集中する:「手足の指先がだんだんあたたかくなる…」と唱えると、緊張感が解けていくような気がします。

【懐かしい歌No.25】「海 その愛」加山雄三(1976)

その昔、映画「若大将」シリーズの主役として大活躍。

まさに、知らぬ者はいないほどのスーパースターでした。

私自身、真の全盛期は世代的に知りませんが、それでもその存在の大きさは感じ取れます。

 

歌手としても、「シアワセだなぁ」のセリフが評判を呼び、今でもトリスハイボールのCMソング(替え歌)として採用されている「君といつまでも」「お嫁においで」などの大ヒット曲を持っています。

 

リリースしている楽曲のほとんどは弾厚作ペンネームで、自ら作曲を手掛けています。

紅白にも17回出場。

 

今では、日テレ系24時間テレビのエンディングで「サライを歌うおじさんとしてのイメージが強いかもしれません。

80代を迎えた今も、精力的にステージ活動を繰り広げています。

 

数多くの彼の楽曲の中で、最も雄大さを感じさせるのが、このバラード「海 その愛」です。

 

イントロがなくいきなりスタート。

冒頭、ピアノ1本のバックで低音部から静かに始まります。

今どきの男性の歌では聴かれることのない超低音域で曲が続きます。

 

そして徐々に盛り上がっていくさまは、あたかも1隻の船が大海原に旅立っていくかのようなイメージを想起させます。

サビに入る直前「波の上を行こう」の部分、このスローテンポにして4小節の長さをノーブレスで歌う姿は、まさに圧巻。

 

ステージでも、ピアノの弾き語りで歌われることが多いです。

 

シングル盤はサビの繰り返しが続いて、演奏時間7分を超える大作に。

本格的に歌うにはかなりのカロリーを消費する楽曲ですが、今でもカラオケ愛唱歌リストからは外せない1曲になっています。

 

ところで…

実は、有名な芸能人の中で実際に「至近距離で会った」(偶然街で見かけた、ではなく)数少ない人物でもあります。

高校時代の文化祭に、なんと講演会のゲストとして登場したことがあるのです!

 

全校生徒が講堂に集合し、「信じられない招待客」との面会を待ちました。

学校側の策略(?)で、当日までゲストが誰かは明かされていなかったのです。

そこへ、スーパースターの出現!

みんな、一瞬歓声も出ないほど見とれてしまっていました。

 

そのいきさつを語り出すと、1つの記事では収まらなくなってしまうくらい長い話になりそうです。

そちらをメインの記事にした方が、むしろ良かったかもしれませんね。

いずれにしても、とにかくハンパないオーラが出まくっていたことだけは確かです。

 

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CD制作~発売時にはレコーディングスタジオで本格音録り

これらは、これまでリリースしてきたCDの一部です。

 

一番手前の赤い帯のついたCDが、人生で初めて「値段」のついた日本コロムビア制作によるアルバム。

左側は自分で作曲・編曲・歌唱まで行ったもの。

右側の女性の顔の写ったジャケット2枚は、作詞家もしているプロデューサーが発掘してきた歌い手に楽曲提供したものです。

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そしてこちらは、自作曲が収録された最新の対外公表CD。

現在私の所属している日本作曲家協会が制作した「未来(あした)のメロディー 第1集」です。

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「対外公表」と言っても、協会から制作現場へのプロモーションCD的な位置づけであるため、市販はされていません。

 

音源は、自宅コンピュータで制作したものを採用しています。

自宅での制作でも、最近は作曲・編曲ソフトの性能の向上により、生楽器に近い音源を再現することができます。

ピアノやベース・ドラムといった基本的な楽器は、ホンモノとほぼ変わらないレベルです。

私のような機械ダメ人間でも、そこそこの音質のモノを提供することが出来ます。

もちろんヴォーカル入れも何回もやり直しが利くため、ベストなテイクを残すことが出来ます。

 

ただ、正式発売となると、やはり本格的なスタジオでのレコーディングにはかないません。

 

もうだいぶ前になりますが、日本コロムビアのレーベルでアルバムを発売した際には、自作曲の音源をカラオケ状態でスタジオに持ち込んで、スタジオでヴォーカル入れやカラオケプラスアルファとしてのヴァイオリン生演奏の音入れをしていました。

 

テレビでもたまに歌手のレコーディング風景がオンエアされたりしますが、あれと同じです。

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暗~い部屋にマイクが1本だけブラ下がっていて、目の前には譜面台が置かれている。

正面はガラス張りになっていて、その部屋の向こうにはレコーディングの機材が置かれていて、その前にディレクターが座って

「じゃぁ、2番の〇小節目からもう一度」

「ここだけ歌い直してみようか」

「はい!オッケー」

などの指示を出すのです。

 

自分の声を何度か重ねて録音する「ひとりコーラス」も出来ます。

自宅でももちろんできますが、音のバランスをとるのが結構難しい。

スタジオでは、専門のミキサーやエンジニアがいてくれるので、自分はパフォーマーに徹してやることが出来ます。

 

ホンモノのスタジオでのレコーディングは、時々プロ歌手の気分を味わわせてもらえる、カラオケなど足元にも及ばないような至福の瞬間です。

 

制作やレコーディングの現場に関しては別エピソードもあるので、また後日機会を見つけて触れたいと思います。

広大な緑地が案外いくつもある都心。意外に知られていない穴場「国立科学博物館附属自然植物園」

東京都内、特に山手線の内側の「都心部」と言えば、どこも高層ビルの建ち並ぶ人口密集地、というイメージが強いでしょう。

 

しかし、NYのマンハッタンに巨大な緑地公園、セントラルパークがあるように、都心にも広大な緑地が数多くあるのです。

 

最も有名なのは、都心の中の都心に位置する皇居

ほど近い赤坂御用地・迎賓館とひと続きの神宮外苑エリアも、かなりの面積を占めています。

そしてそのまま西に進むと、新宿御苑明治神宮・代々木公園と、一面の緑地エリアが続きます。

北東部には、これまた全国的に有名な上野公園もあります。

 

皇居や迎賓館は、当然のことながら通常は立入禁止。

神宮外苑一帯は、散歩道としてはなかなか雰囲気があってお気に入りスポットですが、その他の公園は、特に休日などはかなりの人たちで賑わっていて、あまり心を落ち着けて緑を満喫する雰囲気にはなれません。

 

そんな中、ここに挙げた中ではおそらく一番知られていない穴場なのが、山手線内側の南西部、目黒駅と白金台駅の中間に位置している「国立科学博物館附属自然植物園」です。

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f:id:saewataru:20191127182429j:plain「自然植物園」の名の通り、手つかずの自然をイメージさせる鬱蒼とした森の小道が続く植物園になっています。


中に入ってみると、ほんの数百メートルしか離れていないところに大都会のビル群があるとはとても思えないほどの風景が、目の前に広がっています。
高い木立からは、こんな都心のどこに暮らしていたのかと思うくらい、鳥のさえずりが聞こえてきたりもします。

 

そして、なんと言ってもこの植物園の特徴のひとつは「通路が少なく狭い」こと。
その分、自然のエリアが多く確保されているのです。

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ガイドマップにあるように、通路スペースが非常に少ないことがわかります。


だからと言って、その通路が見物客で混雑するかと言うと、いつ行ってもそれほど人は訪れていない…
良い意味で知名度が高くないせいなのか、とにかく訪問客が少ない。
それが、この植物園の大きな魅力にもなっています。

常緑樹も落葉樹も適度に混ざっているために、四季折々違った風景を楽しむことが出来ます。

正門から入って一番奥の部分にある「湿地帯」は、板敷きの、人ひとりがやっとすれ違えるくらいの幅の通路になっていて、まるで「遥かな尾瀬~」を訪れたような気分になります。

敷地のすぐ隣には首都高速道路が走っているというのに、そんな「俗世間」をまったく感じさせません。

 

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ちなみに、入場料大人320円なり。

しかし、わざわざ遠方に出かけなくても思う存分自然に浸ることの出来る、貴重なエリアです。

 

【奇跡が起こった】自分のブログ記事が旅行サイトからスカウト!ライターとしてデビュー!

当ブログの「あなたへのお知らせ」欄には、通常スターやブックマーク・新規読者登録の通知が届きます。

 

先月のある日、いつものように「全都道府県旅行記」を投稿したところ、その通知の中に見慣れないコメントが1通入っていました。

 

「トリップパートナー」という旅行サイトからのメッセージでした。

それは、

「定期的に投稿しているあなたの旅行記事を、いつも読んでいる」

「ついては、自社サイトにも投稿して欲しい」という依頼。

つまり「執筆スカウト」です。

 

好きなことを自由に書いているだけのブログ記事が、こんな形で注目されることがあるのだ…

にわかには信じられない気持ちでした。

最初は、単純に喜び100%でした。

 

以降毎日、詳細に向けたメッセージの往復が始まりました。 

 

ただ、やりとりを重ねるうち、旅行専門サイトに掲載できるレベルの記事を書くことの技量的な難しさや、サイト掲載に際し提示される先方のさまざまなルールや条件に対応しながら書くことの大変さがだんだんわかってきます。

やはり素人の自分にはできないのでは?と考え出し、いったん断りの返答をしたつもりでした。

(ここまでの経緯を、先月ちょっとだけ記事で触れました)

 

ところが、先方はそれでもやりとりを打ち切らず、連日辛抱強くメッセージを送り続けてきてくれたのです。

 

その熱意に接するうち、これって、もともとこのブログ開設の時に抱いていた

「ヒトサマに読んでもらう文章が書きたいという思い」

の実現なのでは?と。

そんな気持ちが、心の中でだんだん膨らんでいきました。

そう考えると、ブログをきっかけに専門サイトからの執筆スカウトが来るなんて、千載一遇のチャンスなのではないか?と。

 

はてなブログの中で毎日記事を書き、スターやブックマーク・コメントの数々をいただけることも、十分モチベーションになっています。

Google Adsenseの収益も、せっかく審査にパスしたことでもあるし、正直報酬がないよりはあった方が励みにはなります。

でも、それは執筆の「動機」にはなるかもしれないけれど、「目的」ではない。

そもそも、自分の記事ではそんなにアクセスが期待できるわけではない。

 

広告に依存したおカネ云々よりも、

「自分の文章そのものが注目され、評価された」

ことの喜びの方が、はるかにウェイトが大きかったのです。

 

はてなブログの毎日更新を続けながら、日々悪戦苦闘してサイト記事の執筆に取り組みました。

専用のフォーマットにリンクを貼ったりグーグルマップを埋め込んだり、といった技術的なところではやや手こずりましたが、文章内容の校閲は1発でOK。

 

そして、今月アタマに晴れてサイトに公開。

ライターデビューとなりました。

 

これまで記事で触れて来たように、歌の作曲や演奏の分野では何度も人前で披露する機会がありました。

しかし、文章がブログ記事を通じて商品になり、「原稿料」にまでつながったのは、これまでに実績がありません。

 

これが、ブログ開設以来260日以上毎日更新へのご褒美…と思いました。

「継続は力なり」を肌で実感したイベントでした。

 

渾身の記事がこちら!

「トリップパートナー」サイトのリンクも、サイドバーに貼っています。

trip-partner.jp

trip-partner.jp

 

自分で作った音楽データの長期保存は何がベストなのか?~過去の痛い経験より

大切なモノをどう保管するか、という意味では、昨日の続きのような話です。

ブログ開設間もない頃の記事で、私の音楽活動について紹介しました。

 

saewataru.hatenablog.com

 

作った楽曲のうちのいくつかは、自ら配信する以外に、オーディションを通過して対外的に公表されてもいます。

saewataru.hatenablog.com

saewataru.hatenablog.com

 

そうして自ら作った音楽データは、3000曲近くにのぼります。

それらをどう保存管理するか、個人的には大きな課題なのです。

 

どなたも、文書や画像や動画など、データとして大切にされているものがあると思います。

それと同じ話です。

 

私の場合。

現在は、音源データをパソコン内のHDに一次保管。

そして外付けHDにバックアップ。

ダブルで保存しておけば、どちらかがトラブっても、なんとか対応できます。

定期的にCD-Rにも焼いて、目に見える形でも保管。

さらに、作詞パートナーにもMP3データを添付して送信し、先方でも保存してもらっています。

 

ところが10年ほど前までは、事態はもっと深刻でした。

 

カセットテープに代わる媒体として、一時期MD(ミニディスク)が登場したことがありました。

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その時点で(もちろん自分専用のパソコンなどない時代)自作曲のカセットテープをたくさん持っていた私は、「大事な曲を入れたカセットが伸びたり切れたりして聴けなくなったらどうしよう?」との不安を常に持っていました。

 

そこへ「コンパクトで、半永久的にデータ保存できるディスク」との触れ込みで登場したMD。

喜び勇んでMDを箱買いし、カセット音源を全部MDに移し替え。

録音時間80分だったMDがあっという間に100枚以上自作の楽曲で埋められました。

MD録音・再生用のコンポやウォークマンも買い揃えました。

 

「半永久」と大々的に謳っていたそのMDが、まさか数年で市場から姿を消すなど、想像もしていませんでした。

あわてて手持ちMDのすべてをCDデータに変換。

 

いまやどこの家電量販店に行っても、MDを再生できるコンポなど扱っていません。

(それでいて、それより古いカセットテープが、今も根強い人気を保っているのが、実に不思議なのですが…)

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現在はそのCDも併せてデータ管理はしていますが、時代がさらに進んで、今のような保存の仕方がNGにならないとも限りません。

 

曲の数が多いだけに、また単に買ったものではなく自分で作り上げた思い入れのあるものばかりだけに、昨日書いた日記帳とは別の意味で、その扱いが悩ましいところです。

 

深刻な悩み~手書きの日記帳をどうするか?処分するか?

「書くことが好き」の気持ちは、現在はこうしてブログで表現しているわけですが、ネットやワープロが普及する前は、文字の記録はもっぱら「手書き」でした。

そんな時代から、私は日々の思いを綴る習慣を持っていたのです。

 

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きっかけは小学校に入って最初の夏休み。

どの学校でも(そして現在でも)ある宿題のひとつとして、「夏休みの絵日記」がありました。

絵は決して上手ではなかったのですが、紙の下半分の文字欄は、いつもギッシリ書き込んでいました。

2~3行で終わらせる生徒が多い中、たくさん書いていたので担任に褒められました。

それを機に、宿題のシーズンが終わっても自主的にその日のことを書くようになったのです。

 

日記と言えば「3日坊主」の典型アイテム。

しかし、1か月経っても半年経っても、さえわたる少年は書くことをやめませんでした。

最初は国語用のマス目の入ったノート。

中学に入ると、授業用に使う大学ノートより表紙や用紙がちょっとオシャレなノートを日記帳用に買い求め、1日に半ページぐらいの分量を日々欠かさず書き続けました。

 

イヤなことが起こっても、その日の終わりに文字を書くと、不思議に気持ちが楽になっていく…

その感触を味わうと、書くのをやめられなくなるのです。

 

思春期から大学生ぐらいまでは、とても人前では言えないようなことを書き記すことも多くなりました。

社会人になってからも、時間のない中書き続きました。

それから4年後、結婚した時点で、このまま書くことに不安を感じ、突如ストップしたのです。

 

なぜか?

その時点で、20年近く書き溜めた日記帳は段ボール1箱に入りきらないほどの分量になっていました。

新婚の狭い新居に収納するのはかなり難しいボリュームです。

それ以上に、書かれている内容があまりにもマズすぎる!

ブログと違って「公開」を前提としていませんから、いろいろな意味でそれはそれはひどい内容なわけです。

人に見られでもしたら、とても生きていけないくらい。

 

しかし、自分にとっては人生の大事な思いが綴られた日記帳でもあります。

まだ早い、まだ早いと思いながらも、いつかは物心共に人生の断捨離・大掃除をしなければならない。

でも、自分の「生きて来た歴史」の証を処分する勇気はとても出せない。

 

ものすごい葛藤です!

 

死んでしまえば自分はもうわからないのだから、どう思われようと平気…そんな風に割り切れればいいのですが。

 

そんな思いを日一日と重ねながら、手書きの古い日記帳は今日も「秘密の場所」に眠っています。

 

成田は空港だけじゃない!初詣シーズンを外せば、風情をじっくり味わえる成田山新勝寺~全都道府県旅行記・千葉県その3

いよいよ12月に入りました。

 

毎年、年越し・初詣はどうしようかと考えつつ、有名なところは人出がものすごいので、ついサボってしまうこともあります。

晦日の夜、真夜中に屋外で年越しを迎える人々の姿がテレビによく映し出されますが、寒い中出かけて行くあのエネルギーはすごいなと思います。

私は、仮に行くにしても3が日中の昼間、あるいは1週間ぐらい経ってからのんびりお参りする派です。

 

毎年、明治神宮や川崎大師などと並び、関東で指折りの初詣先である成田山新勝寺

「成田のお不動様」として親しまれる日本一のお不動様で、開基以来1000年以上の歴史を持つ全国有数の霊場でもあります。

 

都内から初詣のためだけにわざわざ出かけるにはちょっと距離が遠いのですが、年越しではない普通の時にはどんな雰囲気なのだろうと興味を持ち、出かけてみました。

成田と言えば、海外出張をする際に使う成田空港しかイメージにありませんでしたが、そのお膝元である成田市自体は今までほとんど知らなかったので…

 

東京駅から在来線を乗り継ぎ。

空港へ行くよりちょっと手前、1時間半程度でJR成田駅に到着します。

駅に降り立つと、駅前からすぐお寺に向かう参道が整備されていて、案内図などなくても、人の流れでお寺への方向がひと目でわかります。

 

有名な寺社なら必ずある、お土産物屋さんの建ち並ぶ参道沿いを歩くこと約10分。

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さすが何百万人もの参拝客を迎えるだけあって、それはそれは広い境内が迎えてくれます。

 

大本堂を囲むように、釈迦堂・額堂・光明堂・開山堂など多数のお堂が建ち並んでいます。

大本堂の隣には、小さな三重の塔もあります。

お正月シーズンでないふだんの境内は、参拝客も少なく閑散としていて、その広さが改めて実感できます。

 

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お寺の境内のすぐ隣には、成田山公園があります。

紅葉が美しい絶景スポット。

広いお寺の境内をも上回る、広大な敷地。

中央の池を囲む形で、遊歩道が作られています。

人が集まるピークを外せば、じっくりと風景を楽しみながら、落ち着いた気分で散策することが出来ます。

 

ここも初詣シーズンには、人で賑わうのでしょうね…

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【懐かしい歌No.24】「メリクリ」BoA(2004)

明日からもう12月。

いろいろなクリスマスソングが、街に流れ出します。

 

毎年この時期には、クリスマスをイメージした歌が多くリリースされるのですが、すでに古今東西さまざまな名曲が世の中に浸透しているため、新曲がその牙城を切り崩すことはなかなか難しいようです。

 

ストレートに「クリスマス」を歌った曲としては、

山下達郎「クリスマス・イブ」

松任谷由実恋人がサンタクロース

B’z「いつかのメリークリスマス

稲垣潤一クリスマスキャロルの頃には

back number「クリスマスソング」

など。

 

また、直接クリスマスの歌詞は登場しなくても、冬のイメージとして

レミオロメン「粉雪」

桑田佳祐白い恋人達

MISIA「Everything」

なども、一連のクリスマスソングとしてとらえられています。

 

みな聞き覚えがあり、馴染みも愛着もあるのですが、今日取り上げるクリスマスソングは、BoAの「メリクリ」です。

 

2001年に日本デビュー。

翌2002年に発売した「Listen to my heart」「Valenti」などのダンサブルなナンバーで、人気を博しました。

そんな彼女に注目したのが、2004年12月に発売されたこのクリスマスナンバーです。

 

タイトルに「クリスマス」を入れると、すでにたくさんの曲があってありきたりになってしまう。

そこで編み出された斬新なタイトル、「メリクリ」

誰でも知っている、けれど歌のタイトルとしてはこれまでになかった言葉を持ってきた時点で、企画としては大成功です!

歌詞に「メリー」も「クリスマス」もまったく入っていないのに、こんなにクリスマスムードを味わえるのも、タイトルの持つ大きな力だと思います。

 

当時18歳の彼女が、J-POPには非常に珍しい3拍子、プラス壮大なスローテンポアレンジのバラードを歌い上げています。

3拍子の曲はともすれば野暮ったくなりがちなのですが、この曲は3拍子にスウィングが取り入れられている(1拍の中がさらに3連符に分かれる)ため、逆にオシャレでロマンティックなムードを醸し出しています。

 

メロディーライン的には、音域が2オクターブもあり、かつワンコーラスの途中、サビに入るところで「法則通りでない異例の転調」をする難曲ですが、その複雑さをまったく感じさせません。

 

具体的にはサビで(カラオケのキーで言えば)「+2」になるのですが、ここで キーを上げることで、サビ頭の

「ずっと ずっと そばにいて」

のシンプルかつストレートな愛情あふれるメッセージが、高音部の続くメロディーと相まってより印象的に響き、特に当事者であればグッとくるであろうインパクトを残しています。

 

キーを上げた分、2番に入る時までの間奏部分で、またオリジナルのキーに戻さなければならないのですが、それを2番のアタマ直前たった1拍だけのコード進行で実現している。

そのアレンジの絶妙さに、マニアックに感心しています。

 

また、先週取り上げた雪の華同様、イントロにサビメロを織り込み、冒頭から聴く者をクリスマスムードにうまく導いています。

 

メロディーのスケールの大きさを感じる一方、

「コンビニでお茶選んで」

「貸してくれたCD」

「付き合ってくれて ねぇ ありがとう」

など、ありそうでなかった身近な歌詞を散りばめながら、「温かい冬」を届けてくれます。

 

歌の世界は10代カップルのメリークリスマスを思わせますが、オトナであるオッさんにも充分響いています。

 

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伊能忠敬の日本地図の原風景を求めて~全都道府県旅行記・千葉県その2

このブログで旅行ネタを連載する背景にあるのは、「旅が好き」⇒「地理が好き」という嗜好です。

 

学校の授業でも、とりわけ地理を学ぶのが大好きでした。

社会科の教材で渡された地図帳を、授業時間以外でも飽きずに眺めている少年でした。

紙の上で世界旅行をしているような気分になっていました。

 

今回の旅行の行き先は、そんな好みもあって「日本で最初に本格的な日本地図を作った人」をもっと詳しく知ろう、との思いから選びました。

その名は、伊能忠敬

歴史上の人物として、その名をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

 

商人をリタイアした50代から10数年かけて、日本一周の測量旅行に出かけるという、とんでもない偉業を成し遂げた人物です。

その生家が、東京からそう遠くない千葉県香取市(旧・佐原市にありました。

 

全国的に有名な岡山県倉敷市の「美観保護地区」のミニ版のような、小川と小さな渡し船の船着き場、伝統的な建築物の建ち並ぶのどかな風景のエリアに出会います。

その一角に、伊能の旧宅と日本地図にまつわる小さな記念館が建てられています。

 

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古く江戸時代に一歩一歩足で歩いて作り上げられたという当時の地図は、現在のモノと重ね合わせてもほとんどズレがない、それはそれは見事なもの。

記念館にはその地図のラインの実物があるのですが、本当に驚くほど現在の日本地図の姿を再現しています。

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歩いて調べたであろうに、どうやってこんなに正確な測量が出来たのか?

 

彼の人生の大偉業を、静かな田舎町の風景の中に偲ぶことができます。

 

と共に、今で言えば定年退職をした年代からでも、このような大きなチャレンジを行うことが出来る…

いくつになっても、「まだまだ人生これから」!

そんな励みにもつながった小さな旅でした。

皇居周りは、ランナーの「聖地」だけではなく、恰好のサイクリングロードでもある

皇居1周、約5キロが、マラソンランナーにお馴染みのコースとして知られているのは有名な話です。

 

最近は「ランステ」(ランナーステーション)として、着替え用のロッカーやシャワールームまで整備されているので、気軽にランニングを楽しめるようです。

休日はもちろん平日の仕事終わりの時間帯でも、ランニングに勤しむ人々の姿が多く見られます。

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ランニングは健康に良さそうだとは思うのですが、だからと言って自分でやる気になるかと言えば、残念ながら正直答えは「No」ですね。
瞬発力も持久力もありません。

 

走るのはムリでも、自転車で走ってみるくらいなら、ハードルも下がって自分でもやれるのではないか?

 

少し前、皇居にほど近い都心のワンルームマンションに住んでいたことがありました。

そこで、自宅から自転車を持ち出し、いざ現場へ。

 

ランニングコース5キロを自転車でのチャレンジ!

いざやってみると、これがなかなか大変なのです。

都心ど真ん中なのに、思いのほか上り下りがある。

地図ではわかりませんが、東京には意外に「坂」が多いのです。

 

自転車での上り坂は、電動アシストでもついていれば別ですが、続くと結構キツイ!

しかも、当然のことながらクルマは走っているし、歩道を走れるところには歩行者がいる。

マイペースで快適に走るには、過酷な環境です。

1回だけチャレンジして、あっさりあきらめました。

 

 

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ところが、1周5キロのうちの一部分、皇居前の内堀通り、地下鉄竹橋駅付近から大手町を抜け、日比谷公園前までの辺り(距離にして約2キロほど)は、日曜日の午前中自動車が通行止めになり、「パレスサイクリングコース」(サイクリング専用道路)として開放されていることがわかったのです!


この区間は起伏がなく、片側3車線の道路なので解放感抜群。
しかもクルマや歩行者がいない(途中にある信号も停止)ので、気持ちよく走ることが出来ます。

 

天気の良い日曜日、自宅から自転車を走らせて、現場の広々とした道路まで到着。

 

通行止め直後は、広い通りにクルマ1台走ってなくて、こんな風景です。

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本格的なウェアに身を包み、サイクリング用のあの独特のフォルムのキャップをかぶって颯爽と駆け抜けるサイクリストも多くいました。

 

片側に丸の内の高層ビル群、片側に緑深い皇居の景色を眺めながらのマイペースサイクリングは、身近でありながらなかなかの贅沢な風景。

何よりのプチリフレッシュでした。

初対面の人と話す時、スムーズに話が盛り上がるきっかけを持っている強み

公私共に、初めて会った人とどんな話をすればよいのか、迷うことってありますよね?

 

プライベートであればともかく、仕事の場合は今後の取引に大きく影響してくる場合が多いので、付き合いも真剣にならざるを得ません。

印象が悪くならないよう、話題選びにも慎重になります。

 

そんな初対面のシチュエーションで「おススメの話題」「避けた方が良い話題」があると言われています。

「おススメ」の(当たり障りのない)話題としては、
・天気や季節
・出身地や住んでいる場所
・好きなモノ(スポーツ・音楽・食べ物など)
などがよく挙げられます。

一方「避けた方が良い」とされている話題には、
・政治や宗教に関わること
・おカネの話
・年齢や既婚未婚、家族関係などのプライベート
などがあります。

 

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これらはあくまで一般例で、積極的に口を開いてくれる人が相手であれば、話題など気にすることもなく、スムーズに話が運ぶ場合が多いです。

 

問題は口数の少ない人の場合。

相手と自分しかいない中数秒でも沈黙の時間が訪れると、なんとも気まずくなる。

 

そうした場面を何百回・何千回と繰り返してきた中で、自分自身はと言えば、そうした気まずさをほとんど味わわずに今まで生きて来ることが出来ました。

 

ひとつの要素は、親しい友人曰くパッと見「話しかけられやすい」雰囲気であるらしいこと。 

そして、何より大きな「ツッコミどころ」を持っているのが強みです。

 

以前自己紹介記事で触れたように、大きな身体的特徴を持っているので、

saewataru.hatenablog.com

それをきっかけにいろいろ尋ねられれば、(自分のおしゃべり好きも手伝って)最低30分は話がもつのでは、と思います。

 

加えて、こんな特徴もあるので、

saewataru.hatenablog.com

食事どきなど、その珍しさをきっかけに話が弾んだりもします。

 

正直なことを言えば…

会う人会う人に例外なく

「大きいですね!身長どのくらいあるんですか?」

ふた言目には、これも例外なく

「バレーかバスケットやってたんですか?」

とたたみかけて聞かれ続けるのが、煩わしいと思うこともあります。

相手にとっては初めての話題でも、こちらは何百回・何千回と繰り返されてきた話題ですから。

 

でも、「話題のきっかけ作りにもってこいの材料を持っている」と考えれば、これは大きな強みにもなります。

それに支えられて、これまでの人間関係を構築してきた面もあるのかなぁ、と思ったりもします。

 

【番組紹介】レシピを真似たいが、食材の準備と後片付けはどうする?~キューピー3分クッキング

月~土、日テレ系で11時45分から放映されている「キューピー3分クッキング」。

1962年にスタートしたそうで、なんと57年もの超長寿番組です。

 

「3分」とありますが、実際はCM込みで10分の番組。

しかし、開始当初は生放送で本当に3分だったとか。

Eテレで午後9時から放送されている「きょうの料理」と並ぶ、料理番組の両巨頭と言えるでしょう。

双方とも、テーマソングもすっかりおなじみです。

 

www.youtube.com

 お昼前に空腹になってくる「絶妙の時間帯」に放映されることから、作られるものは何でもおいしそうに見えてきます。

時代の流行にとらわれることなく、家庭での今晩のおかずになりそうなお惣菜がメニューに取り上げられることが多いため、テレビ通りとはいかないまでも、参考になるものがいろいろありそうで、ついレシピを真似てみたくなります。

しかし、オンエア時間の都合で、料理番組にはおなじみの「〇〇分煮たものがこちらになります」フレーズとともに、途中経過が飛ばされることが多々あります。

あれはズルい!
従って、実際には放送の何倍も時間がかかってしまうことになります。

それはテレビゆえ仕方がないとして、問題はひとり分の少ない分量を同じやり方で効率よく作れるかどうか。
基本的に家族4人を想定して紹介されているので、2日3日続けて食べてもOKなおかずでないと、食材に無駄が出てしまいます。
メニュー通りたくさんの種類の食材を揃えるのも、けっこう大変。

それより厄介なのは、後片付けです。
テレビでは食材はあらかじめキレイにカットされたものが用意され、調味料も小さい器に必要な分セットされています。
実際には、あんなにきちんと揃えたりは出来ません。
もしあの通りやったとしたら、そうでなくとも面倒な後片付けの仕事が増えて、ゆっくり食事を楽しんでいられません。

 

番組同様、アシスタントと裏でいろいろ手伝ってくれるスタッフが欲しくなります。

国内で「中部地方」の扱いだけが揺れ動いている

昔、学校で地理の時間に、日本には8つの地方区分があることを学びました。

北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄の8つ。

行政機関も会社の支社・支店網も、おおむねこれによって区分されていることが多いです。

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地政学的にも経済的にも、ほとんどの地域はこの区分で成り立っているのですが、唯一揺れ動いているのが、「中部地方」の扱いです。

本州の中で最大の面積を占め、中央に高い山脈を抱えているせいもあってか、状況によって中部地方が分断されることがよくあります。

 

よく聞かれるのが、中部地方」とひとくくりにせず、さらに甲信越・北陸・東海と3つに区分されるケースです。

 

中でもいちばん耳にするのが、全国の天気予報の時。

天気は地形によって大きく違いますから、中部地方とまとめてしまうのではなく、より細かく伝えようとの配慮から、上記の3つごとに予報を示しているのでしょう。

 

この場合、甲信越3県と北陸3県は中部地方のままで問題ないのですが、東海とした場合、もともと中部地方の県である愛知・静岡・岐阜に加えて、三重県が含まれてきます。

学校で習った時は、三重県は間違いなく近畿地方だった記憶が鮮明に残っています。

でも、いつからか中部地方に変更になったのかもしれません。

 

上の地図でも、三重県中部地方に「編入」されています。

そのため、近畿地方三重県を除いた「2府4県」との認識が定着しています。

近畿ローカルの天気予報でも、三重県は除かれています。

三重県は、「おくにことば」的には名古屋弁より関西弁に近いイントネーションですが、経済的には名古屋圏とされることも多く、近畿に住んでいた時も、三重県は近畿ではないイメージが強かったです。

 

もう1県扱いが時々ぶれるのが、山梨県です。

通常は「甲信越」の1県として中部地方の一員なのですが、地域区分を「関東」でなく「首都圏」と呼ぶ場合、地理的要因からか時々関東地方に編入されることがあります。

この時、首都圏は「1都7県」になります。

本来の関東1都6県は、広く関東平野でつながっているのでひとつの地域という印象がありますが、東京から山梨へは山を越えて行くためか、関東ではないイメージの方が強いです。

 

静岡県も、たまに微妙な立ち位置になります。

静岡市を中心とする東部は、地理的にも文化的にも「関東」意識が高い。

関東地方の天気予報に、東部の伊豆地方だけ含まれたりします。

対して、浜松市を中心とする西部は、(浜松市の「県内中心都市」のプライド~静岡市への対抗意識も手伝って)東海文化圏の色合いが強くなります。

 

日本人誰しも、生まれ育った土地への愛着や誇りは強いもの。

地元の方々は、どのような感覚なのでしょうか?

 

私が地理に興味があって気になるだけで、そもそも日常で「〇〇地方」など改めて考えたりしないのかもしれませんね。

 

人とうまくいかない時、相手をいくら変えようとしてもダメ。自分なりの対処策は

仕事上のストレスは、仕事そのものが大変な時ももちろん生じますが、働くに当たっての人間関係の方がむしろ大きいと思うことがあります。

人と関わること自体が仕事、ということも多いです。

組織に属していようと自営だろうと、仕事である以上、そこで関わる人を自分でえり好みすることは出来ません。

 

職場の人間関係に疲れて、違う環境に身を置きたくなる。

究極の行動として、それが原因で会社を転職するケースもある。

しかし、どの会社に移っても、必ずしも問題が解決し、すべて事態が改善することはありません。

どこにだってイヤな人間はいる。

結果的に、前よりも大きいストレスを抱えてしまうことだってあり得ます。

 

そうした状況に陥るのは、自分の発言・行動に対して、相手が自分の思う通りに反応してくれないことが、一番の原因であるような気がします。

その根底にあるのは、「自分は正しい。だから人の意見の方を自分の考えに合わせさせたい」と思う心理です。

相手を変えようとしても、相手も自身なりの価値観を持つ人間。

思い通り運ぶはずがありません。

 

結局、自分の方からスタンスを変えるしかないのです。

と言っても、無抵抗に相手に「迎合」する、というわけではありません。

指南本には「相手と適当な距離を置く」ことを推奨したものもありますが、物理的に仕事で毎日同じ空間で一緒にいるのに距離感なんてどうやって?と、つい思ってしまいがちです。

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自分が人と接してストレスを覚えた時、やってみて一番効果があったのは、「相手を冷静によ~く観察してみる」ことでした。

 

愛想が悪く、いつも威圧的で嫌味ったらしい発言ばかりする人間が、一緒の職場にいました。

後からその職場に入った私は、半ばハラスメント的にことさらにつらく当たられるように感じられて、どうしたものか本当に悩みました。

業務中も、必要最低限の会話しかしたくありませんでした。

 

でも毎日接しているうちに見えて来たのは、その人は上下左右構わずに誰に対しても同じような口の利き方をする人だった、ということです。

そういったモノの言い方しかできない「かわいそうな」人なんだ、と割り切ってみると、不快感が完全に払しょくできたわけではありませんが、受けとめが以前よりだいぶ変わってくることが手に取るように感じられました。

 

それがわかった上で改めて私に対する発言や態度を検証してみると、別に悪気やいじわるな気持ちがあったわけではない、私だけを集中攻撃しているわけでもないことがわかってきたのです。

私の側の「自意識過剰」も、少なからずあったのかもしれません。

要は取り越し苦労?

 

人との(特に職場での)接触は、「完全に決着を付けられる」勝負ではありません。

出来る限り「必要最低限」かつ「テキトー」「いいかげん」なレベルで良しとする。

100点を望める対人関係など、ないのですから。