10人に1人の…
日本人10人に1人と言われる存在…
そう、私は左ききです。
そんなに大層な話でもないのですが、世の中の9割を占める「普通の」右利きの人にはなかなか気づかない不便が、日常生活上あるものなのです。
自動改札機。
カードをかざす(or 挿入する)場所は、必ずゲートの右側についています。
右手で扱うことを前提に作られているので、左手を使おうとすると、カラダを大きくひねらなければなりません。
自動販売機のコインを入れる場所も、右利き用に出来ています。
ハサミやバターナイフ等や刃物も、右利きの人には何の違和感もないでしょうが、実はけっこう使いにくかったりします。
究極なのは「急須」。
最近は急須でお茶を入れる機会はほとんどありませんが、あれってヤカンと違って、注ぎ口と持ち手が90度の角度になってますよね?
あれを左手で使うことを想像してみて下さい。
手前から向こう側にお茶を注ぐことになり、それはもう大変です。
ドライバーでねじを巻く時。
あるいは、電球を取り換える時。
時計まわりに左から右へ回しますよね?
あれも、左手では非常にやりにくい。
そんな中、現在は学校で左利きは普通に容認されているようですが、私が小学校に入った時は、担任の教師から「字は右手で書くもの!」と無理やり直されました。
それまで食べるのも字を書くのも左が当たり前だった子どもにはこれは大きなストレスで、しばらくの間軽い吃音状態に陥るほど。
周囲の目も、「〇ッチョ」(今では一種の差別用語らしい?)と呼ばれたりして、ずいぶん厳しいものがありました。
今は「字は右、お箸や包丁は左」の生活です。