自分で作った音楽データの長期保存は何がベストなのか?~過去の痛い経験より
大切なモノをどう保管するか、という意味では、昨日の続きのような話です。
ブログ開設間もない頃の記事で、私の音楽活動について紹介しました。
作った楽曲のうちのいくつかは、自ら配信する以外に、オーディションを通過して対外的に公表されてもいます。
そうして自ら作った音楽データは、3000曲近くにのぼります。
それらをどう保存管理するか、個人的には大きな課題なのです。
どなたも、文書や画像や動画など、データとして大切にされているものがあると思います。
それと同じ話です。
私の場合。
現在は、音源データをパソコン内のHDに一次保管。
そして外付けHDにバックアップ。
ダブルで保存しておけば、どちらかがトラブっても、なんとか対応できます。
定期的にCD-Rにも焼いて、目に見える形でも保管。
さらに、作詞パートナーにもMP3データを添付して送信し、先方でも保存してもらっています。
ところが10年ほど前までは、事態はもっと深刻でした。
カセットテープに代わる媒体として、一時期MD(ミニディスク)が登場したことがありました。
その時点で(もちろん自分専用のパソコンなどない時代)自作曲のカセットテープをたくさん持っていた私は、「大事な曲を入れたカセットが伸びたり切れたりして聴けなくなったらどうしよう?」との不安を常に持っていました。
そこへ「コンパクトで、半永久的にデータ保存できるディスク」との触れ込みで登場したMD。
喜び勇んでMDを箱買いし、カセット音源を全部MDに移し替え。
録音時間80分だったMDがあっという間に100枚以上自作の楽曲で埋められました。
MD録音・再生用のコンポやウォークマンも買い揃えました。
「半永久」と大々的に謳っていたそのMDが、まさか数年で市場から姿を消すなど、想像もしていませんでした。
あわてて手持ちMDのすべてをCDデータに変換。
いまやどこの家電量販店に行っても、MDを再生できるコンポなど扱っていません。
(それでいて、それより古いカセットテープが、今も根強い人気を保っているのが、実に不思議なのですが…)
現在はそのCDも併せてデータ管理はしていますが、時代がさらに進んで、今のような保存の仕方がNGにならないとも限りません。
曲の数が多いだけに、また単に買ったものではなく自分で作り上げた思い入れのあるものばかりだけに、昨日書いた日記帳とは別の意味で、その扱いが悩ましいところです。