さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

バラエティー番組「イニシャルトーク」「ピー音トーク」はストレスがたまるばかりで、制作サイドの悪意を感じる

「近頃のバラエティー番組は…!」と文句を言いながら、結局テレビから離れられない情けない私です。

 

この「TVに思うこと」カテゴリーの過去記事で、民放各社がなんとかCMを視聴者に見せつけよう、ザッピングを避けさせようと涙ぐましい(?)努力をしていることについて、さまざまな角度から触れてきました。

 

saewataru.hatenablog.com

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おそらくこれらの多くは、民間企業であるテレビ局の絶対的顧客である「スポンサー様のご意向」が影響していること。

ゆえに、個別にはなかなか対応するすべがなく、宿命として仕方がない部分もあるのでしょう。

 

しかし本日の話はそこではなく、

番組内での不愉快な演出手法

についてです。

 

それは、ワイドショー番組ではけっこうお馴染みの

イニシャルトーク

「ピー音トーク

です。

 

芸能スキャンダルを語る際の常套手段とも言えます。

 

「超有名俳優Sさんと女優Kさんに、熱愛報道!」

などとイニシャルでニュースを紹介する。

しかし、それ以上実名につながる情報は明かされることなく進行される。

 

あるいは…

スタジオ収録の場合、現場ではMCからその実名が明らかに語られていることがわかる。

しかし、肝心の部分の音声は「ピー音」で消されている。

さらに、唇の動きで悟られないように、しゃべっている人の口の部分だけがモザイク処理される。

f:id:saewataru:20200118115133j:plain番組が生放送だった場合…

 

たとえばMCの人物だけが、「正解」の書かれている原稿ボードの中身を見る。

そして「え~~!そうなの?!」とオーバーなリアクションだけはするが、その実名は最後まで決して明かさない。

 

共演する出演者たちも、その場では「えええ~?誰、誰~?」と尋ねて「知りたいアクション」をとるが、番組上は「知らされない」役割を演じることになっている。

オンエアに当たっては、事前に「打ち合わせ」の場があるわけですから、彼らもその段階で当然正解は知っているはずなのに。

出演者サイドだけの「内輪話」を、公共の電波を使って行っているのと同じです。

 

ホンネを言ってしまえば、芸能人の誰と誰がくっつこうが離れようが、正直どうでも良いこと。

しかし、番組上で話題にだけしておいて、その実名は結局最後まで明かさないまま、というのはいかがなものか、と。

 

それならいっそ、そんな話題など取り上げない方がよほどマシです。

あれでは、予告編だけ見せて本編は見せないのと同じことです。

 

この卑怯な演出をやられると、制作サイドの悪意さえ感じて、本当に腹立たしくなります。