【子役出身俳優】子ども時代も、大人になってからも活躍している俳優たち
芸能界には「子役」というポジションがあります。
幼稚園・小学校低学年の頃から劇団に所属し、オーディションで映画やドラマに抜擢されるのが一般的です。
もちろん、子どもと言えども高い演技力が求められ、デビューするにはハードな関門が待ち受けていることは間違いありません。
そんな彼ら。
「幼い」というだけで実力以上に評価され、あるいはそのイメージが強く残り過ぎて、「俳優としてうまく大人になれない」ケースがよくあります。
「子役出身者は、大人になると活躍出来ない」
ジンクスがあると言われる所以です。
「現在活躍中の俳優が、実は子役経験者だった」ケースは、意外に多いです。
しかし彼らは、「子役時代に大活躍」していたわけではなく、大人になって注目されてから過去のキャリアが知られたパターンです。
ここでは、
「子役として話題を集め、かつ大人になってからも引き続き活躍している」
と言える俳優の一部を挙げてみました。
この「大人」の線引きが、実は難しいところ。
「子役」のイメージが強く付くと、10代後半になればもう「立派な大人」扱いです。
そこから、20代・30代と「本当の大人の俳優」であり続けられるのかどうか・・・
現在、その「線上」にいると思われるのが、次のような俳優たちです。
芦田愛菜
5歳でデビューし、翌年のドラマ「Mother」での名演技が話題に。
さらに翌年は、ドラマ「マルモのおきて」でユニット「薫と友樹、たまにムック。」を組み、ドラマ主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を発表して大ヒットしました。
中学受験のため、一時活動を抑制し学業に専念。
その「インターバル」を、子役からのイメージチェンジにうまく活用した感があります。
現時点で女優だけでなく、CMやバラエティーのMCなどもこなしていますから、このまま「才女女優」として、大人への階段を順調に上って行きそうな気配です。
鈴木福
その「薫と友樹、たまにムック。」のパートナーだった鈴木福。
幼い頃は、その年齢だけで「カワイイ」とされた少年でした。
現在も、その面影を強く残しています。
ただ、10代後半以降になると、俗に言われる「イケメン俳優」との競争が激しくなってきます。
彼の持ち味である素朴なイメージを、独自路線で20代以降も生かすことが出来るのかどうか・・・
試練です。
加藤清史郎
鈴木福同様、幼い頃に「こども店長」で一世を風靡した加藤清史郎。
「現在超イケメンに成長!」
「海外に留学した」
等の話題が時々流れてきますが、子役の頃に比べて映画やドラマでの露出は減少している印象があります。
一方、
「子ども時代も話題になり、大人になってからも『順調に』活躍している」俳優・タレント
として注目している人々。
柳楽優弥
映画「誰も知らない」でカンヌ映画祭、最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞し、一躍時の人に。
しかし、少年役だけで終わることなく、もはや中堅どころに近いポジションを確立しています。
神木隆之介
2歳でCMデビュー、6歳でドラマデビュー。
すでに芸歴25年を超える「ベテラン俳優」として、「子役」のイメージを完全に脱却して第一線で活躍しています。
伊藤淳史
小さい頃は、コミカルなイメージ。
そして現在は、渋い役どころをもこなす、独自な存在感を持つ名俳優に成長しています。
内山信二
小学生時代、「あっぱれさんま大先生」の生徒役としてブレイク。
今も「デブタレ」の代表格のひとりとして、バラエティーや情報番組のコメンテーターとして幅広くメディアに露出しています。
もともと「イケメン枠」でなかったのが、タレント生命長続きの秘密かもしれません。
そして、
「子役出身」ツートップ
と個人的に思うのが・・・
宮沢りえ
小学生でモデルデビュー。
CM「三井のリハウス」での初代リハウスガール・白鳥麗子役でブレイクして以来、「紅白」歌手のキャリアも持ち、途切れなく活躍し続けています。
もはやプロフィールを語る必要もない・・・
「大物女優」の風格も漂わせる存在です。
坂上忍
2歳にして劇団入りし、「天才子役」と呼ばれた彼。
途中ロック歌手などを経て、現在は俳優というより「冠番組・帯番組」を持つMC・コメンテーターとしての知名度が高い「超売れっ子タレント」です。
時々「毒舌」「辛口」などの形容詞がつきますが、「映画監督・演出家・司会者・エッセイスト」など多数の肩書を持つその活躍ぶりは否定できません。
このほか、
「天才子役の男女代表」
として外せないのが、この2人。
えなりかずき
橋田作品「渡る世間は鬼ばかり」の申し子とも言えるえなりかずき。
かなり大きくなるまで出演しましたが、それ以外のイメージが浮かんで来ません。
「現在も活躍中」と言い切れるのかどうか・・・
安達祐実
現在も「奇跡の再ブレイク」などと称され、さまざまな話題を呼んではいます。
しかし、テレビで見かけることはあまりありません。
ドラマ「家なき子」での
「同情するなら金おくれ!」
のイメージが強烈過ぎた感があります。
歌手も同様ですが、
「最初に付いたイメージ」からの脱却・飛躍は難しい
と、改めて実感します。