さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

男であまり「若く見せる」「若く見られる」のも考えもの。「年相応」が一番自然で美しい。ビジネスの実体験上もスムーズ

誰しもトシをとります。

その中で、いつまでも元気で過ごせるようでありたい…万人の願いだと思います。

 

加えて「いつまでも若々しく」、これもよく言われますが…

この時の「若々しさ」の捉え方が、人それぞれです。

 

最近は男性でも、「見た目=首から上=顔面の若さ」へのこだわりが強い。

そんなケースがあります。

テレビや映画に出る芸能人は、「見た目」が命の面が強い。

特に、10代20代で人気を博した人の場合、「売れた」時のイメージが後々も鮮烈に残ります。

 

逆に、本当に若かった10代20代の頃は下積みで苦労して表舞台では知られることがなく、40代50代になってブレイクする俳優が、個々に名前は挙げられませんがたくさん活躍しています。

 

あくまで一般論ですが、そうした彼らは現在の実年齢に似合ったそのままの見た目で、妙な若づくりをしていません。

それで、ごく自然にふるまっているように見えます。

そうした姿の彼らにも、きちんとニーズがあるからだと思います。

ドラマの世界は、若くてイケメンと呼ばれる面々だけではお話にならず、さまざまな年齢や個性を持つ役者たちが集まって初めて成立するのですから。

 

逆に、10代20代の頃一世を風靡してピークを迎えた人たちの「その後」には、難しいものがあるように思えます。

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「若さが勝負」で売れた彼らは、往々にして若くなくなったとたん「市場価値」が失われていく運命にあります。

もちろん、良いトシの重ね方をして、その後も本格的な歌手として長く活躍を続ける人、あるいは俳優に転身して渋い味を出している人もいます。

しかし全体的には「若い時のイメージがすべて」と捉えられがちなところがあります。

 

たとえば、最近のジャニーズタレントは、「上がつかえていて」デビュー年齢がどんどん上昇しています。

デビュー時にすでにアイドルとしてはピーク過ぎとも思える20代半ば以上、なんてケースも珍しくありません。

おまけに、デビュー出来てもヒットするユニットばかりとも限りません。

売れないまま「旬」を過ぎて30代・40代を迎えるジャニーズタレントも、実はたくさんいたりします。

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そこで、アイドルイメージを保持するための「ムリな若づくり」が始まる!

何歳になっても髪が真っ黒、あるいはオシャレ?な茶髪だったり。

およそ「年相応」とはほど遠いファッションやアクセサリーを身に付けていたり。

 

まぁ芸能人ならば、全般的に派手ないでたちになるのは自然の成り行きではあります。

その上で、服の「中身」である生身の肉体もきちんとストイックに鍛えられていればまだしも、年齢なりの「中高年体型」に陥っていたりすると、「あぁ、ムリしてるなぁ」感が強く醸し出されてしまいます。

 

あくまで個人的な印象ですが…

オトコは「首から下」、つまり肉体的に元気や若さをキープする、すなわち健康体型や体力を維持する努力は有意義であるが、「首から上」の頭髪や顔面に関しては、清潔感さえ保たれていれば、必要以上の「メンテナンス工事」は却ってアンバランスで不自然ではないか、と感じるのです。

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…とテレビに出る人のことばかり言って、「お前はどうなんだ?」と言われそうです。

自分自身だって「若く見られたい」意識がないと言ったらウソになります。

まったくもって自分勝手なモノです。

 

「えぇ、10歳くらい若く見える~!」なんて言われると、お世辞とわかっていても舞い上がったりします。

一方、あまりギャップがあり過ぎても困る。

特にビジネスの場では「若造」だと思われなめられてしまって困ることだってあります。

 

ある日、数名で取引先を訪問した時のこと。

初対面ですから、当然最初は「名刺交換」の儀式があります。

 

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その時、私は後輩や部下と一緒。

つまり、真っ先に相手に名刺を差し出す立場でした。

ところが先方の視線は、別の同伴者の方に向いている。

私より職位も年齢も下の人間を「上席者」と認識して、そちらに最初に歩み寄ろうとしたのです。

「ちょっと待ってください。私からです!」とは決して言えない!

肝心の話を始める前に、ちょっと気まずい空気が流れた瞬間でした。

 

何事も「分相応」「ほどほど」がベストなのだと思います。