さえわたる 音楽・エンタメ日記

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「来週」「翌週」「次週」を使い分けられていますか?「月」にも同様に「来月」「翌月」「次月」の呼び方がある。ところが「日」には「翌日」しかない

「来週」、「翌週」、「次週」。

日常的には、いずれも「来たるべき次の週」として同じ意味で使っているような気がします。

 

しかし、過去に「ゼロ」と「零」には厳密には違う意味があると書いたように、それぞれの言い方には微妙な違いが存在しています。

 

saewataru.hatenablog.com

 

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まず「来週」とは?

辞書には「今週の次の週」とあります。

つまり、現時点=今週から見た次の週が「来週」となります。

今日は8月18日ですから、「来週の火曜日」は7日後の8月25日を指すことになります。


次に「翌週」とは?

同じく辞書では、「その次の週」とあります。

これだけだと「来週」と同じように見えますが、解説に単に「その次の」とあるように、現時点ではなく、過去または未来のある特定の日を起点とした次の週を意味します。

たとえば、「今度の連休明けの翌週に会いましょう」のように、未来のある時点の次の週の場合は「翌週」となります。

(あまり明快な説得力ある説明ではない気もします)


そして「次週」とは?

辞書では、最もシンプルに「次の週」とあります。

「来週」「翌週」のように単に「次の週」ですから、起点は現在・過去・未来どこでもOK。

ただ、「来週」と同様に、現時点における次の週という意味合いで使われるケースが多いです。

 

では、「来週」と「次週」の違いは?

「来週」はスケジュールが確定している時、「次週」は未確定の場合に使用することが多い、とされています。

たとえば

来週必ず伺います」

時間があれば(もしスケジュール的に可能ならば)、次週も伺います」ぐらいのニュアンスの違い。

 

あくまで辞書的解釈であり、日常会話ではどうでしょうか?

「翌週」はなんとなく実感としてわかりますが、「次週」と口にすることは少ないかもしれません。

個人的には、あまり明確に使い分けられてはいません。

 

特に仕事の場合。

「来週」は、言う方も聞く方も「話し言葉としては最もなじみ深い」ので、普通に使います。

 

ただ、この時に

1週間の始まりを「日曜日」とするか「月曜日」と捉えるのか

によって、「来週に関する認識」が微妙にずれる場合があります。

特に、「日曜日」について語る時。

 

最近は、「月曜日からスタートするカレンダー」も見かけるようになってきました。

手帳も同様です。

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今日、8月18日から見て「来週の日曜日」と言った場合。

「すぐ直近の日曜日」である8月23日を指すのか?

「23日は『今週』のうちだから、もう1週間あとの8月30日」を指すのか?

人によって答えが違うことがあります。

時々混乱します。

 

どちらが一般的でしょうか?

 

仕事上の会話は「平日」が基本。

日程に言及する時によく使う言い回しが、

「(〇月)〇日の週」

という言い方です。

 

週の初めは月曜日という前提で、「〇日」には月曜日になる日が入ります。

「8月24日の週」というように。

 

そして、

この言い回しはそのまま「月」にも当てはまります。

「来月」「翌月」「次月」と言う風に。

いずれも、必ずしも厳密に使い分けられているわけではありませんが、言葉としては同様に存在しています。

 

ところが、

「日」になるとそれがありません。

「翌日」という言葉はありますが、「次日」という言い方はありません。

「来日」は言葉としてはありますが、外国人が日本にやって来ること。

「来週」や「来月」のように、「次の日」を表わす言葉とは別の意味になってしまいます。

使える言葉は「翌日」だけです。

 

「次」の場合は、「の」を入れて「次の日」

もっと単刀直入に、「日」に関してだけは「明日」という便利な言葉があります。

 

では逆に、なぜ「明週」「明月」という言葉がないのでしょうね?

 

「月」「週」「日」。

どれも同じ「時間」を表わす言葉なのに、「日」だけ違う扱いになるのがちょっと興味深かったです。