さえわたる 音楽・エンタメ日記

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あっちもこっちも「イケメン」の大安売り

男女問わず、整った顔立ちの人を褒める言葉は数多くありますが、その中で近年非常に多用されていると感じるのが、「イケメン」という呼び方です。

 

女性に対してルックスの良さを称賛する場合によく使われるのは、「美人(美女)」や「可愛い」「キレイ」(ごくまれに「べっぴんさん」)などが代表的かと思いますが、男性の「イケメン」に対応する呼び名はないように思います。

 

そもそも「イケメン」という言葉が使われ出したのも、ここ10年ぐらいでは?

以前は「美女」同様「美男」または「美男子」という言い方も一般的でしたが、今これらの言葉はほとんど使われていません。

ましてや「二枚目」「ハンサム」などは、もはや死語に近い扱い。

かつて「カップル」を呼ぶ言葉として使われていた「アベック」を使うのに近い気恥かしささえ漂います。

 

感じるに、「イケメン」は若い男性限定?でもあるようです。

新進気鋭の若手俳優がTVに登場すると、どんなルックスであろうとも、ほぼ必ず「イケメン俳優」と紹介される。

人によって好みはさまざまですから、個別に固有名詞を出してどうこうは言えませんが…。

もちろん、選ばれてその場にいるわけですから、みな平均点以上の(何が「平均」なのかはわからないのですが)見た目であることは間違いないのでしょうが、ここまで誰彼構わず使用されると、「イケメンの大安売り」で価値が下がってしまうのでは?と感じることもあります。

若手でなくとも、場合によっては芸能人でなくても、たとえば女性芸能人に一般男性との結婚報道が出た場合など、相手の顔は出ていないのに「〇〇似のイケメン」と称する場合さえあります。

 

個人的には、顔の作り云々より「若い」だけでも十分「美しい」と思えますが。