さえわたる 音楽・エンタメ日記

はやり歌の世界、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、テレビ番組の感想、旅行記などについて綴っています

「呼び捨て」~スポーツ選手は実況中継で、有名人は日常会話で

日本語には、名前に付ける「敬称」が豊富にあります。

「~さん」「~様」「~殿」「~くん」「~ちゃん」。

これらを、時と場合によって使い分けています。

そんな中、敬称を付けないことが一般化しているのが、「スポーツ選手」と「芸能人等の有名人」です。

 

まず、スポーツ選手。

プロ・アマ問わず、あらゆる選手は、基本的に「敬称抜き」で呼ばれています。

 

実況中継でも、直接本人を前にして個別にインタビューする際は「〇〇選手」と呼びますが、試合中選手名はすべて「呼び捨て」です。

敬称文化がこれだけ発達(?)している中で、呼び捨てがごく普通に受け入れられています。

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日常会話の中で、芸能人をはじめとする有名人の名前を話題にする時も、たいていは呼び捨てです。

よほど思い入れの深いファンであったりすると「〇〇チャン」だったり「〇〇サマ~」を付けて呼ぶこともありますが、ごく例外。

 

芸能人に限らず、政治家さえも呼び捨てで呼んでいる。

結局、メディアに出る人間はみなそうなのかな、と思ったりします。

 

これに関し、スポーツ実況中継で特に印象的だと思うのが、

女子マラソンレースといえば必ず登場すると言っても良い解説者・増田明美

のコメントぶりです。

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プロ野球の世界では、「名選手、必ずしも名監督にあらず」とよく言われます。

かつて現役選手であったとしても、プレイと指導は別物です。

 

同様に、現役アスリート全員が名解説者になれるわけではありません。

現役時代とはまったく異なる巧みな「話術」が、そこには必要とされます。

その点彼女は、個々の選手について、レースとは直接関係のない細かいプロフィールやトリビア的なエピソードを随時レースに挟み込んでくることで知られる「名物解説者」となっています。

 

ここでいつも注目しているのが、彼女が

レース中選手のことを必ず「さん」付けで呼んでいること。

それがとても選手思いに感じられ、非常に新鮮かつ印象深く耳に残ります。

 

これとは全然フィールドは違いますが、

「くん」付けで統一されているのが、ジャニーズタレントたち。

たとえ先輩でも、みな「〇〇くん」で呼ぶように「訓練」されています。

 

年上でも後輩だったり、またその逆だったりすることは、どこの世界にもあります。

あるいはもっと厄介なこととして、後輩なのに自分より売れて有名だったり、といろいろ複雑な関係が生まれてしまうこともある。

そうしたしがらみを、「〇〇くん」の呼び名で統一する…

 

なかなかよく考えられたシステムだと思います。