さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「キャスター」と「アナウンサー」はどこが違うのか?

最近ニュース番組で、進行を務める人を「〇〇アナウンサー(略して〇〇アナ)」ではなく「〇〇キャスター」と呼ぶ場面に多く出会うことがあります。

 

両者の違いを述べた某サイトの説明によると、

「アナウンサー」は、テレビ局のアナウンス部に所属する専門職のサラリーマンで、主な仕事はニュースの原稿読みや、ナレーション、バラエティー番組の進行、スポーツ実況など。
「キャスター」は、報道番組に出演しニュースを紹介しながら司会・進行する役割の呼称。
記者・俳優・タレントなど様々な経歴を持った人々がキャスターを勤め、ニュースの原稿を読むだけでなく、自分の考えや意見を述べます。

とのこと。

 

アナウンサーは職業の名前で、その人がニュースを読んだり司会をする時は「アナウンサー」として仕事を務める。

報道番組の中で、自分の言葉でコメントを発する場合は「キャスター」になる。

だから、アナウンサーでない人間もキャスターにはなれる。

NHKの「ニュース7」はアナウンサーで、「ニュースウォッチ9」はキャスター、でしょうか?

 

両者は上下関係ではなく別の役割のような気もしますが、アナウンサーとしての「原稿読み技術」に「コメント力」というプラスアルファが加わるとキャスターになる、とも解釈できそうです。

その意味では、キャスターの方が上位なのかなと思ったりもします。

 

番組上で「キャスター」と紹介していると、ワンランク上に持ち上げた呼び名のように聞こえることもあります。

その証拠に、キャスターは相手に対する呼び名であって、自己紹介で「アナウンサーの〇〇です」と言うことはあっても、「キャスターの〇〇です」と言う場面はあまり見かけません。

 

基礎としてのアナウンス技術のない人間がキャスターを「気取る」と、単なる「評論家」になって番組進行が成り立たない。

しゃべるための基礎がまずあって、その上で的確かつ冷静なコメントが言えてこそ、真のキャスターなのでしょうね。