ハヤリの食べ物。呼び名は「イメージ」勝負?
服飾品のファッション同様、グルメにも流行り廃りがつきものです。
特に「スイーツ」と総称される「お菓子」や洋物食品の世界で、その傾向が強いように感じます。
個人的に甘いモノは「出されれば食べる」程度で、あまり積極的に欲しいとは思っていません。
さらに、そもそも昔から流行自体に興味が薄いこともあって、「〇〇〇(カタカナ名の食べ物)が流行ってる」と言われても、ほとんど何のことかわからなかったりします。
もはや半世紀近く前のこと。
クレープが大ヒットしました。
そして、平成のはじめの頃にはティラミス・タピオカ(その後もリバイバルヒット)・パンナコッタ・ベルギーワッフルなど、当時としては聞き慣れないカタカナ名のお菓子類が続々登場しました。
「スイーツ」という言葉自体、それまでは使われていなかったと記憶しています。
「お菓子」ではないんですね。
スイーツをアルファベットで書くとしたら、おそらくSWEETS?
海外でも同じニュアンスで通じるのでしょうか?
それとも、和製英語でしょうか?
スイーツの一種(?)であるアイスクリームを、正式に「アイスクリーム」と呼ぶ人はもはや皆無。
ほぼ100%、略して「アイス」と呼びます。
バニラアイス・抹茶アイスのようにアタマに「装飾」が付かなくても、「アイス」イコール「アイスクリーム」になっています。
本来アイス=ICEとは、直訳すれば「氷」のこと。
しかし現在、「アイス」と言えば「アイスクリーム」のことをみな間違いなく連想します。
本当の「氷」は、英語で呼んだりせず「こおり」と言いますよね?
ちょっと不思議です。
そういえば、スイーツではありませんが…
「パスタ」という呼び方も、いつの頃からか自然に登場し、今は完全に定着しています。
かつて当たり前のように「スパゲッティ」と呼んでいたものも、完全に「パスタ」です。
本場イタリアでは、「パスタ」とは小麦粉で作られた麺類の「総称」で、スパゲッティはそのうちの一種類なのだそうです。
ですから、パスタと呼んでももちろん間違いではありません。
しかし、いま「スパゲッティ」と口にすると、もはや時代遅れであるかのような空気感があります。
イメージの問題、あるいは勝手な思い込みでしょうか?
横文字の食べ物の名前を話す時は、気を付けなきゃ…。
ここまで書いて来て、やはり「要注意」なのは食べ物に限らない…
冒頭に触れた「着るモノ」関係かな?と思いました。
さすがに「タートルネック」を「とっくり」と呼んだり、「ベスト」を「チョッキ」と呼んだりすることはありませんが…
2種類の「パンツ」は、どう使い分けられているのだろう?
「セーター」はまだ通じるのだろうか?
挙げ出したら、キリがありません。
これ以上言うとボロが出そうなので、やめておきます。