【ちょっと懐かしい番組を振り返る】(ネタあり)「へぇ~!」連発のバラエティー番組の元祖?!「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識」
フジテレビ系列で、2002年から特番も含めて約10年間放送されていた番組です。
当初は深夜の30分番組だったのが、好評につきゴールデンタイムに昇格。
毎週水曜日21時からの1時間番組になってから、定期的に見るようになりました。
この番組のメインコンセプトと言えば…
「日常生活上何の役にも立たないが、つい人に教えたくなってしまうトリビア(雑学・知識)」
を、一般視聴者に募集して集め、トリビアプレゼンター(MC)を務める高橋克実と八嶋智人がVTRで紹介。
「品評会会長」であるレギュラーのタモリとゲスト会員らが品評していく、というスタイルでした。
番組タイトルの「trivia(トリビア)」とは、日本語で「雑学・些末な」という意味。
この番組で、「トリビア」という言葉を初めて知りました。
また「泉」については、「トリビア」と名前の似ている「トレビの泉」から、「トリビアの泉」という番組名が生まれた、とされています。
番組ではトリビア紹介VTR が終わった後、その評価=「びっくり度」をゲスト席の机にある「へぇ~ボタン」を押して行うのが、演出上の大きな特徴でした。
ボタンは何度連打してもOKで、品評会会長とゲストの押した合計点でトリビアのスコアが決まります。
今になって振り返ると、
現在ゴールデンタイムで「バラエティー番組」として放送されている番組の企画元は、すべてこの「トリビア」が元祖なのではないか?
と思う時があります。
当時から、取り扱う「素材」はすべて「トリビア」。
現代版では、それらを「受けたい授業」「この差って何」「教えてもらう前と後」「3割しか知らない」など、「冠」となる名称やスタイルを変えて流しているだけ。
国内だけではネタが尽きてくると、今度はよその国から面白ニュース映像を借りてくる。
そして「世界まる見え」「ありえへん世界」「世界の衝撃映像」としてオンエアする。
考えてみると、企画自体には何のオリジナリティーも感じられません。
いくら「調味料に工夫を凝らしても、もとの食材がおいしくなければ良い料理とは言えない」のと同じ気がします。
ネタとなるアイディアを一般視聴者から募るコンセプトの先駆けでもあったような気がします。
「トリビア」をシンプルに紹介して、シンプルに「へぇ~ボタン」を押す。
「品評役」のゲストも、確か3~4人いるだけだったと記憶しています。
MC2人が、ただひたすらネタを紹介するだけ。
そんなシンプルな構成でも、MCのキャラクターや、タモリはじめゲストのショートトークだけで、十分面白かった。
料理同様、番組ネタも「素材」が命!
やはり、「オリジナル」は強かった!