【番組紹介】世界の広さを実感した、司会者と解答者の掛け合いが絶妙だった「世界まるごとHOWマッチ」
昭和の名司会者、大橋巨泉が出演し、1983年から7年間放送された「世界まるごとHOWマッチ」。
番組が終了してもはや30年近く。
もう忘れ去られた「伝説の番組」かもしれません。
その内容は…
世界各国のさまざまな品物の価格を、現地取材によるレポートとスタジオの司会者、解答者とのトークを交えながら、解答者が予想するというクイズ番組。
ひと言で言えば「モノの値段当てクイズ」というきわめてシンプルな企画ではありますが、カバーするエリアが世界中であったことで、そのロケシーンがまず刺激的。
また、そこで登場するモノ自体も、日本国内ではお目にかかれない珍品だったり、仮に見たことがあっても、各国の物価水準の見当がつかず、値段がまったくわからなかったり。
当時「世界」がそれほど身近でなかったことも手伝って、地球の大きさに改めて興味を惹かれるものでした。
現地ロケのVTR後には、その国で使われている紙幣が紹介されるのもお決まりで、それも楽しみのひとつした。
解答者は5名。
司会とアシスタント、そしてナレーターの小倉智昭を交えても8名。
少人数の出演者でも、1時間番組がしっかり成立していました。
また「外国人枠」があって、外国人タレントの走りとして、ケント・ギルバートやチャック・ウィルソン、ケント・デリカット、ジェフ・バーグランドなどが交代で出演していました。
世界中のロケ風景もさることながら、スタジオでのトーク、特に司会の巨泉と解答者のビートたけしの毒舌やりとりが絶品でした。
放送はTBS系で木曜日20時から1時間。
そのあと21時からが先日取り上げた「ザ・ベストテン」。
個人的にプレミアムな2時間のゴールデンタイムでした。