さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【番組紹介】「サザエさん」を飛ばして見てしまうお散歩番組のパイオニア「モヤモヤさまぁ~ず2」

在京民放の「風雲児」テレビ東京が、日曜の深夜枠から18時30分~19時54分のゴールデンタイムに昇格させてからはや9年。

各局が視聴率競争を繰り広げる時間帯において、放送開始から12年を迎えなお生き残っている、リッパな「長寿番組」のひとつです。

テレビ東京なので、全国放送しているのかよくわかりません。すみません)

 

さまぁ~ずの二人とテレビ東京女子アナウンサー(現在は4代目、新人の田中瞳アナ)の3人による「典型的なお散歩番組」。

レギュラーバージョンでは東京都内(基本、都区内)の「巨大ターミナルでない普通の駅」周辺で見つけた伝統的なお店やちょっと目を惹くスポットを「ただブラブラする」というコンセプトの番組です。

 

特に有名な観光スポットを巡るわけでもなし。

たいていの番組で定番になっているグルメ・飲食店の押し付けもなし。

(昼食シーンもありますが、ごく普通の街の食堂・定食屋さんであることが多い)

これといった盛り上がりもなく、3人が淡々とセリフでない日常会話を交わしながら歩き回るのです。

この「のんびり感」が、日曜の夜の気分にはよくフィットしています。

放映開始時刻がかつて19時からだった時は「サザエさん」を見終わってからチャンネルを変えていたのですが、最近は「モヤさま」の方が優先になってしまっているほどです。

 

この番組の良心的な魅力はほかにもあって…

オールロケで作られており、昨今のバラエティー番組で大きなストレスになっている不要な「スタジオゲスト」の存在がない。

音声合成ソフトによる「ショウ君」による「○○らしいっす」や「○○なんすかねぇ~」の北関東風イントネーション風のナレーションが、なんとも味わい深い。

1か所のロケがきちんと終わってから、ヘンなヤマ場を作ることなく「正しいタイミングで」CMが入る。

などなど。

かつて当たり前だった番組構成が、いまや貴重な存在になっています。