さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

テレビショッピング番組で語られる「価格設定」。値下げがアピールポイントだが、では元々の価格とは?

専門のチャンネルが存在するほど、TVショッピング=通販番組は多種多様にわたっています。

加えて、スポットCMもあります。

それだけ視聴者・ユーザーが多い証拠でしょう。

よく聴くラジオでも、「ラジオショッピング」コーナーは、必ずと言って良いほど存在します。

 

民放でも、平日の午前中や休日の早朝など、比較的目立たない時間帯で、しかし着実に放映されています。

どれも、饒舌なプレゼンターの元、かつて「旬」だったタレントをゲストに招き、「えぇぇ、安い~!」のお決まりのセリフだけを言わせるのがお馴染みのパターンです。

スタジオ収録でなく、VTRをオンエアしながら、「今から30分以内、オペレーターを増やして対応します」のナレーションを付けて購買者を引きつける手法も多用されています。

 

すべてに共通するお約束が、とにかく「安い」ことのアピール。

本来の価格からどれだけ値引きしているかを、さまざまな言い方で展開しています。

「通常〇〇円のところ、〇%引きの△△円…なんですが、本日に限りさらに〇%お値引きします」などの「2段階攻撃」もよくあります。

 

ここまで来ると、「じゃあ、最初の通常価格の根拠は何なのか?」と思ってしまいます。

最終的な値引価格であっても、売り出すからには当然利益があるはずで、それを誇張するために、本来よりかなり高い価格を「通常価格」として、そこからスタートしているのではないか、と。

 

電話やメール1本ですぐ買えるのは、確かに手軽です。

私自身も、AMAZONプライム会員の特典をかなり利用しているので、その便利さは体感しています。

でも、その中身はお米やトイレットペーパー・入浴剤など、「重くてかさばるから、届けてもらえるとありがたい」と思う消耗品・日用品が中心です。

それに対して通販番組では、電化製品や宝石・洋服など、けっこう値の張るものも多く取り上げられています。

便利な反面、実際に目で見て確かめることが出来ないところが、最大のリスク。

高価なのに、大丈夫なのか…?

 

それらを含めて、TV画面で「大幅なお値引き」が大々的に演出されているのを見せられると、なんとなくわざとらしさの方が先だって、その後の行動を躊躇してしまいます。