さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【懐かしい歌No.80 2時間ドラマの女王のアイドルデビュー曲】「純愛」片平なぎさ(1975)

かつて各局で「2時間サスペンス・ミステリードラマ」がレギュラーで放送されていました。

それほど夢中になって見ていたわけではありませんが、「2時間ドラマ」の主人公と言えば・・・

男性では船越英一郎。

そして、女性では片平なぎさがすぐ思い浮かびます。

 

「2時間ドラマの女王」などという呼ばれ方をするほど、大活躍していた彼女。

最近は、2時間ドラマの地上波での放送枠がなくなってしまったため、やや「主戦場」を失った感もありますが、現在も女優としての知名度は健在です。

 

そんな彼女が、もともとはアイドル歌手出身だったことを知る人はほとんどないのではないでしょうか。

 

今も昔もそうですが、アイドル歌手が本格派歌手への成長を図れず、なおかつ芸能界に残ろうとした場合、「女優」もしくは「テレビタレント」という肩書がつくのが一般的です。

 

しかし、アイドル歌手上がり全員が、本当の意味の「女優」になれるわけではありません。

過去の知名度や栄光(?)で、1本2本ドラマに出演させてもらって、それで「女優」の肩書を得ているだけであって、たいていは仕事が続かず、そのうち「あの人は今」のターゲットになってしまう場合がほとんどです。

 

彼女は1975年、アイドル歌手として華々しくデビューしました。

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5本の指に入るくらいの活躍は示し、新人賞の候補にもなりましたが、この年は岩崎宏美が圧倒的な強さを見せつけた年。

デビューから5年間ほどはシングルを発表し続けましたが、歌手として「代表作」と呼べるほどのヒットに恵まれた作品は、残念ながら生まれませんでした。

 

その後映画やドラマに出演。

堀ちえみ出世作となったドラマスチュワーデス物語で、主人公の敵役として大きな存在感を示し、注目を浴びます。

90年代から、現在につながる「2時間ドラマ」での活躍が始まります。

また、現在も続く長寿番組「新婚さんいらっしゃい」のアシスタントを10年以上続けたことでも知られています。

 

この「純愛」は、そんな彼女のデビュー曲です。

オーディション番組「スター誕生」で合格してデビューの座をつかみ、所属事務所はホリプロ

順風満帆の芸能生活のスタートです。

そして、楽曲は作詞:山上路夫、作曲:三木たかしという当時の一流作家による制作。

 

10代のアイドルに対しては、普通はポップでアップテンポな曲が用意されることが多い中、当時15歳という年齢の割には落ち着いたムード。

3連のバラードナンバーとなっています。

 

前年に同じくアイドルとしてデビューし、今も堂々たる存在感を示している浅野ゆう子同様、アイドル出身の女優として成功を収めた人物のひとりと言えるのではないか、と思います。

 

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