披露宴会場でよく聴くウエディングソングを、年代別に
仕事柄、音楽関係者として結婚披露宴の会場に身を置く機会が多いです。
本人との面識のあるなしにかかわらず、これまでさまざまな披露宴を見てきました。
しかし、規模の大小はあれ、その進行に大きな違いはあまりありません。
一番大きな変化と言えば、最近は「仲人」をあまり立てなくなったこと、でしょうか…。
主賓の挨拶、乾杯の発声、そして主役である新郎新婦のお色直し…
プログラムは順調に進行。
そして宴もたけなわになってくると、余興タイムが始まります。
主に新郎の友人たちによるお笑い系の出し物も時にありますが、本当に「笑いをとる」のは、特に披露宴会場では相当のテクニックが必要です。
そんな時には場の雰囲気を考慮して、やはり新郎新婦の友人代表による「歌のプレゼント」が最も無難でポピュラーです。
披露宴ソングの「ザ・定番」とされる曲は無数にあります。
また、結婚そのものを歌ったものでなくても、気持ちがこもっていれば選曲はナンデモアリです。
そんな中で、ストレートに二人の幸せやこれからの門出が語られており、「そういえば、晴れの場で歌われるのをよく聴いたことがあるなぁ!」と思われる代表的な歌を、ほんの一部、タイトルだけになりますがおおよその年代別に列挙してみます。
<1960年代>
加山雄三「君といつまでも」
佐良直美「世界は二人のために」
<1970年代>
チェリッシュ「てんとう虫のサンバ」
<1980年代>
長渕剛「乾杯」
Dreams Come True「未来予想図Ⅱ」
<1990年代>
平松愛理「部屋とYシャツと私」
安室奈美恵「Can You Celebrate?」
<2000年代>
中島みゆき「糸」
木村カエラ「Butterfly」
<2010年代>
西野カナ「トリセツ」
ほかにもそれぞれ「これぞ絶対に外せない!」的な思い入れのある歌があることでしょう。
最近は歌自体が「個別化」して、披露宴会場に集まる老若男女誰もが知るヒット曲がほとんどなくなってしまっています。
そのため、たとえば若い世代の新郎新婦友人が今どきのウエディングソングを歌っても、列席している中高年の親戚一同が「この歌、何?」と首をひねっている姿がよく見受けられるのが、ちょっと残念ではあります。
そんな中個人的には、自分の結婚式の時に新婦友人代表の歌ってくれた「てんとう虫のサンバ」がナンバーワンソングです。