さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

いちばんよく効く薬は「ひにちぐすり」かもしれない

日々暮らしていれば、シンドイことがたくさん起こります。

心配や不安もたくさん出てきます。

 

仕事が順調に運ぶか?

イヤなあの人と明日また顔を合わせなければならない。

ユウウツだ!

明日に迫ったプレゼンは、果たしてうまく出来るだろうか?

 

また、好きな人、愛する人との別れもあります。

悲しみに打ちひしがれ、これからどうしようと途方に暮れることもあります。

 

そんなあれこれを数え出したらキリがありません。

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どれもこれも、それを克服していくのは一種の「試練」です。

目前に迫った懸案事項のことを考え出すと、文字通り夜も眠れなくなる。

直前になると、いてもたってもいられなくなる。

また、その後いつまでも影響を引きずることもある。

 

こうした事態に対して、よく言われる言葉があります。

「神は人々に、乗り越えられない試練を与えることはない」。

 

事前や真っ最中は、死に物狂いです。

それがゆえに、周囲がまったく見えなくなってしまうこともあります。

 

でも「試練の時」を過ぎてしまうと…

誰しも、まずは何とも言えない安堵感に包まれる。

 

そして、もう少し時間が経って落ち着くと、

「直前にはあんなに心配していたのに、実際にやってみたらそれほどでもなかった」

「思っていたよりうまくこなせた」

「何をあんなに悩んでいたのだろう?」

と感じる。

もっと過ぎて振り返ってみれば、

「あの時はしんどかったけれど、今思えばあれもイイ思い出だった」

とさえ思えてくるのです。

 

問題や悩みを解決してくれるのは、いずれも「時間」です。

「ひにちぐすり」。

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「ひにちぐすり」には即効性はありませんが、確実性のある「薬」です。

 

恋愛の別れと比べるのは難しいですが、つらくてかつ避けられない「肉親との死別」の悲しみ。

誰にも必ずやってくる出来事です。

 

しかし、それさえも時間が経てば、悲しみは次第に薄れてくる。

完全になくなることはないかもしれないけれど、その形が穏やかな、ある種懐かしいものに変わっていきます。

 

時間には、イヤだったことを忘れさせてくれる不思議な効能があるのですね。

 

「時は金なり」。

よく使われる言い回しです。

「時間は有限なのだから、大切に効率的に使いなさい」という教えです。

 

「大切」という意味では一緒かもしれませんが、本来の意味とはちょっと別の意味で考えることがあります。

すなわち「時は人の心に寄り添ってくれるもの」。

そう考えると、「時は金以上」と思えることが多いです。