初詣といえば寺社、寺社といえば京都。穴場的お参りスポット「平野神社」
ニッポン人として、1年の始まりはやはりどこかへ初詣、という気分になります。
どこへもお参りしないと、良い年にならないような…
(関東であれば)明治神宮や浅草寺、川崎大師、成田山新勝寺など有名なお参りどころは、お正月期間中だけで毎年200~300万人が訪れると言われる人気スポットです。
人込みに紛れるのも初詣ならでは、とも思いますが、やはりあれだけ混雑するとなるとちょっと苦手。
大晦日の夜から出かけて、外で年越しをする人々の姿が毎回テレビに映し出されますが、寒さと眠気に打ち勝つことがどうしてもできません。
東京在住の私ですが、家族のいる留守宅は京都にあります。
全国的に、否、世界的にも有数の観光地である京都。
そんな京都の「寺社密度」は全国トップレベルではないかと思われます。
有名な神社仏閣があまた存在します。
市内中心部の商店街でも、一歩路地を入ると辺り一帯にお寺が並んでいる通りがあったりします。
そうなると初詣も、あちこちに人が分散しそうなところです。
それでも、ちょっと名の知れた寺社は、どこへ行っても三が日は大変な人出になります。
実際訪れる主だったところを挙げれば…
市内中心部・四条通りの突き当り、有名な祇園エリアに位置する八坂神社。
定番観光スポットでもある平安神宮。
商売人には外せない伏見稲荷大社。
などなど。
ほかにも、住宅地のすぐ隣にもさりげなく鳥居があったりして、数え上げればキリがありません。
仕事始めが早い年には、日にちをずらしてお参りすることも出来ず、お参りのために長い行列をガマンしなければならなくなります。
個人的には、特定の宗派の信仰やこだわりがあるわけではありません。
屋台のお店など出ていなくてもいいから、ゆっくりお参り出来そうなところを、と思っていろいろ探していたところ、静かで雰囲気があっていいなぁと思えた場所を発見。
それは、市の中心部からやや北西に位置する平野神社。
桜が美しい、隠れた名所でもあります。
ソメイヨシノだけでない、さまざまな品種の桜が咲き誇ります。
「学問の神様」として有名な北野天満宮から歩いてすぐのところにあります。
たいていの人は、大通りに面していてバス停からすぐ入ることの出来る北野天満宮だけで満足?して帰ってしまうせいか、平野神社まで足を伸ばすことは少ない様子。
その美しい景色を素通りしてしまうことが多いようです。
お正月シーズンはさすがに人々の姿が見受けられますが、大混雑というほどではありません。
そこそこの広さがありながら、人込みを気にすることなく、ゆったりとした気分になれる場所です。
初詣には、新年らしい賑わいも楽しいものですが、静かに自分の新年に思いを馳せるのも大事だと感じます。