埼玉県名発祥の地を訪ねる~全都道府県旅行記・埼玉県
東京の隣、神奈川県は公私共にかなり頻繁に出かけているのに比べ、埼玉県は意外に訪れる機会がありません。
某旅行サイトで、県内の観光スポットランキングを調べてみました。
東武動物公園…動物園なら上野でも十分?
さいたまスーパーアリーナ…中に入る用事がなければ意味がない?
やはり場所は自分で探そう、と地図を眺めていると、
「埼玉県名発祥の地」
という言葉が気になりました。
その場所は行田市。
行田と言えば、一昨年珍しく夢中になって見ていたドラマ「陸王」の舞台ではないか!
そこで、これまでの旅ではあまりやっていなかった「ロケ地めぐり」とやらにトライしてみることにしました。
見どころは大きく3つありました。
1つめは、古墳群。
今回調べてみて初めて知ったのですが、行田にはかなり大規模な古墳群があり、辺り一帯は「さきたま古墳公園」として整備されています。
地図上部にある円形の古墳、「丸墓山古墳」に登ってみました。
石段がけっこう多くて大変でしたが、「天然の展望台」には素晴らしい田園風景が広がっていました。
すぐ近所には「埼玉県発祥の地」の石碑もあり、隣にある記念館では、ボランティアガイドが古墳時代からの歴史を解説してくれます。
2つめは、市街地にほど近い水城公園。
大きな池のほとりに散策路が整備されていて、とても癒される風景です。
行田は、新宿から「湘南新宿ライン」で1時間ほどのアクセス。
十分日帰りで散策できる範囲です。
でも、せっかく訪れたのだからと、今回はこの公園の付近にある大浴場付きのホテルに宿泊。
プチゼイタクなスケジュールで、たっぷり時間を使ってのんびり観光しました。
そして、
3つめは、市役所の隣にある城、「忍(おし)城」。
お城めぐりは私の旅のテーマのひとつになっていますが、どこの地を訪れてもお城はイイものです。
ドラマでもお城周辺の風景はたびたび登場していましたが、そのロケ地そのものの風景が広がっていました。
小さいながらお濠も備えた立派な作りで、水辺とお城の白壁のコントラストがなんとも見事でした。
隣接した郷土博物館では、ドラマのテーマでもあった地場産業、足袋作りの歴史を知ることが出来ます。
付近には、駅前から続く商店街に隣接して、やはり古くからの蔵が建ち並ぶ街並みが残っていました。
もともと、そんなに有数の観光地とは言えない行田。
たまたま見つけた目的地で、当初そんなに大きな期待はしていなかったのですが、県内の意外な「穴場」が発見できた、小さな旅でした。