「あれから40年」でブレイク後18年~綾小路きみまろの偉大さ
このブログでは、歌い手は取り上げるけれど、芸人については書かないつもりでいました。
バラエティーをよく見ることもあり、出演している芸人にも自然に詳しくなります。
しかし、あまりに数が多過ぎ、浮き沈みが激し過ぎて(特にコンビ芸人)、個別に語り出したらキリがない気がしているのです。
そんな中、「ザ・ピン芸人」として誰もマネの出来ない確固たるポジションを築いていると思うのが、自他共に認める
18歳の時に鹿児島から上京し、キャバレーでボーイや司会者業をしながら漫談家を目指し、10年後にようやくデビューするもそれだけでは稼げず、バイトとして歌手のコンサートの専属司会も同時進行。
CD・カセットテープ「爆笑スーパーライブ第1弾!中高年に愛をこめて...」のリリースにより注目を浴びたのは2002年。
上京から30年以上、50代になってからのブレイクでした。
ご存知、中高年の夫婦を題材に、主に妻からの目線で
「若い頃は〇〇だった。
『あれから40年』
今では…」
のパターンで常に笑いを取り続ける。
私自身がすでにその世代だからかもしれませんが、何回見ても笑える!
言葉の内容をよ~く聞いてみると、いわば「中高年いじり」。
けっこうな悪口や毒舌が含まれていたりしますが、それがまったくイヤミになっていない!
動画のコメント欄には、若い世代からも絶賛の書き込みが多く見られます。
最近テレビへの露出はピーク時よりやや減った感がありますが、今でもステージのチケットは入手困難な大人気のようです。
漫談CD/DVDは、発売するたびにミリオンを突破する勢いだとか。
先日、彼が出演したラジオでのトークを聞く機会がありました。
芸ではなく、素の人間性がうかがえる瞬間でもあります。
すると、これだけのベテラン有名人にもかかわらず、年下のMCに対して驚くほど腰の低い接し方をするではないですか。
彼の人柄がしのばれて、思わず聞き入ってしまいました。
漫談家としてたったひとりで何千人の観客を相手にするわけですから、そのエネルギーはハンパないものであると容易に察しがつきます。
体力の維持を図るべく、今でも定期的なジム通いを欠かさずに行っているとか。
世に認められるために、人知れず苦労を重ね、たゆまぬ努力を続けて来た人なのだ、と改めて見直しました。
と共に、彼が50代になってブレイクした事実を前に、
「もうこんなトシだから、とあきらめてはいけない」
「ニンゲンいくつになっても、チャレンジのチャンスはあるのだ」
と思わせてもくれます。
少し前の映像ですが、見つけたので載せてみました。