都内から身近な避暑地・銚子への旅~全都道府県旅行記・千葉県
全国各地を北から巡っている旅行記連載、本日は千葉県。
今後、別の記事をはさみながら3回投稿予定です。
今ごろ振り返るのも変な話ですが、去年も今年も、というよりここ数年、夏は全国的に異常な暑さでした。
山沿いに行けば、いくらか暑さはしのげるかもしれない。
でも、盆地ではかえって暑くなる。
関東からだと、避暑地として軽井沢が有名ですが、最近の気候はどうなっているかわかりません。
個人的には「山」より「海」の風景が格段に好きです。
そこで、東京から比較的近くて、かつあまり観光地擦れしていなくて、さらにあまり暑くなくて…と思って選んだ旅先が、銚子エリアでした。
海流の関係か、平均して都心より3~4度低いのです。
(まとまった休暇のとれた夏休みの頃の話です)
東京駅から在来線、普通列車乗り換えも使うと2時間半ほど。
新幹線なら大阪まで着いてしまう時間ですが、プライベートな旅だとなぜかそのスピードの遅さが気にならない。
全国有数の漁港があるだけあって、駅を降り立った瞬間からどことなく港町の風情が漂います。
また銚子には有名な醤油メーカーもあり、外に出たとたん潮風と交じり合って、ちょっぴりしょっぱいにおいが立ち込める感じもします。
JRの銚子駅からローカル線の銚子電鉄に乗り換えて、犬吠埼を目指します。
幾度も経営危機に襲われながら、地元民たちの支援もあって今も営業を続けている大事な路線です。
青く塗られたこの車両、実は昔東京メトロ銀座線で活躍していたものです。
車体の形がまったく当時のままなので、それだけで心が懐かしさでいっぱいになりました。
まだエアコンが整備されていない頃の古い車両で、この車両にも付いていなかったのですが、この時は窓から吹き込む風だけで十分涼しかったです。
お目当ての犬吠埼に到着。
外からの見た目はそれほど高く感じませんでしたが、いざテッペンまで行くのはけっこう大変。
途中踊り場もなく外も見えない中、100段ぐらい続くかなり長い階段をやっとのことで昇って、展望台に到着。
すると、頑張って昇り切った「ご褒美」に、美しい太平洋の景色が望めます。
東京湾も確かに海だけど、広大な太平洋から直接寄せ来る荒波は、まさに「ザ・外海」という感じがします。
帰り道に途中下車して、銚子神宮のお参りもしてきました。
どこも混雑していなくて、非常に心地よかったです。