山手線トリビア~住所と違う駅名、住所にない駅名
「旅の思い出」カテゴリーからお分かりの通り、私は地理に非常に興味があり、実際に現地を訪ねたいという思いから、鉄道旅を敢行しています。
むしろ逆に、鉄道が好きであちこち乗っていたら、いろいろな土地に惹かれるようになった、と言った方が正しいでしょうか。
地名にも関心があって、先月にはこんな記事も。
今日は東京都内のお話です。
都心を走り、29駅を約1時間で1周する山手線。
現在の呼称は「やまのてせん」ですが、かつて「やまてせん」が正式名称だった時期があった(その名残で、現在も「やまてせん」と呼ぶ人が少数ながらいる)。
1周は確かに29駅あるけれど、他線と重複している区間は正式には含まないので、純粋な山手線駅と呼べるのは17駅だけ。
車両の色は現在は緑が基調だが、昔は今の総武線(中央線各駅停車)の黄色だった時期があった。
等々、鉄道好きの観点からはさまざまなトリビアがあります。
「山手線ゲーム」の名称も一般的でしょう。
かつての名物番組「クイズ100人に聞きました」の基本コンセプトとなった、山手線にある駅名のように、複数の回答がある問題を答えていくゲームです。
そんな山手線。
実は、駅名の所在地が住所と異なる、また駅名が住所の地名にないケースがいくつかあります。
例を挙げてみたいと思います。
住所と違う場所にある駅として有名なのは、品川駅と目黒駅。
品川駅は、品川区にはなくて港区にあります。
そのためか、品川から横浜方面の京浜急行線に乗ると、南方向に走っているはずなのに次の駅が「北品川駅」という珍事(?)に遭遇したりします。
同様に、目黒駅も目黒区ではなく品川区にあります。
駅を出てみると、住居表示が品川区上大崎になっています。
一方、住所にない駅名としては…
しかし、駅の位置する渋谷区に原宿という住所はありません。
新駅「高輪ゲートウェイ」が出来るまで品川の隣駅である田町駅。
駅は港区にありますが、田町という住所はありません。
新大久保駅が駅名だけしかなくて住所にない(大久保だけなら地名にある)のは、「新」が駅名についていることである程度納得できます。
住所にないと知ると、今度は逆に駅名をどういう根拠で名付けたのか気になってしまいます。