ニュースと言えばNHKの「盤石感」。ただし、ちょっと気になる言い回しも
「ニュースを含め、情報はすべてネットでOK」
「テレビなんて見る必要がない」
そんな世の中になりつつあるようですが、実際に家にテレビが「ない」人の割合はどのくらいなのでしょう?
全世帯の8%。
20代に限ると14%という調査結果がありました。
ネットネットと言われながらも、まだ9割の家庭にはテレビがあり、テレビがあれば(積極的に、とはいかなくても)見ている時間帯もある、ということでしょう。
「ながら視聴」も含め、一番身近なのはやはりニュース番組。
平日の在京キー局の民放は、午後3時台4時台から「ニュースという名の情報番組」をオンエアしていますが、各局示し合わせたかのように、午後7時までで放送を終了し、そのあとのゴールデンタイムはバラエティーに移行します。
人によって生活の時間帯は異なりますから一概には言えませんが、普通に「9時5時」で働いている人の多くは、7時前に帰宅することは困難であり、ゴールデンタイムに民放でニュース情報を知ることは出来ません。
(「報道ステーション」の時間帯以降になると、あるにはありますが)
たまに平日の休みに民放で夕刻のニュースを見てみると、純粋に「報道」と呼べる情報は限られており、あとは「お約束」のグルメやレジャー情報をダラダラと流すばかり。
それが、「ニュースとは名ばかりの情報番組」と思う理由です。
時間的にも内容的にも、真にニュースを知りたい場合、やはりNHKにチャンネルを合わせることになります。
緊急地震速報の時、反射的にテレビをつけるのは、やはりNHKです。
最もメインとなる「ニュース7」も、帰宅が間に合わないことが多いですが、どうしてもニュースを知りたければ(そこまで熱心ではないですが)、そのあとに「ニュースウォッチ9」が用意されています。
NHKでも午後5時台6時台から民放同様ニュースを流していますが、グルメ、飲食店紹介や芸能エンターテインメントに時間が割かれているのにはお目にかかったことがありません。
アナウンサーの安定感も含め、「ニュースと言えば」の盤石感があります。
そんな中、ちょっとだけ気になる言い方も。
民放でもたまにありますが、NHKに特徴的なのが「ニュースを続けます」と「宣言」するところ。
原稿にそう書いてあるのでしょうか?
局からの指示なのでしょうか?
ニュース番組なのだから、ニュースを続けるのは当然のこと。
わざわざ「決意表明」しなくても、単に「次のニュースです」とあっさり言えばいいのにと、気にしなくていいところに意識がいってしまうのでした。