さえわたる 音楽・エンタメ日記

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ピアノへのあこがれ~「ひとりオーケストラ」が出来る唯一の楽器

世の中にはいろいろな楽器があります。

自分は物心ついた時からヴァイオリンと共に生きているので、ほかの楽器の良さを客観的に言える立場ではないのですが、「うまく演奏できれば楽しいだろうなぁ」と思える一番の楽器が、そう、ピアノです。

ピアノを自在に弾ける人が、本当に羨ましいです。

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ピアノの音色自体も美しいものではありますが、何と言っても最大の魅力は「多数の和音をひとりで実現できる」点です。

物理的には、左右10本の指で10個の和音を同時に奏でられることになります。

 

ヴァイオリンはその構造上「単音」が基本で、部分的に2本の弦を同時に演奏することもありますが、和音はそこまでです。

ピアノと並ぶ「弾き語り」楽器であるギター(アコースティック)の弦は6本ありますが、和音は3つ4つまでで、6本を同時に弾くことは通常ありません。

笛(フルートやクラリネット)やラッパ(トランペットやトロンボーン)は、その構造上ひとつの楽器で和音を出すことは出来ません。

 

クラシックのフルオーケストラの基本的な編成は、フルート2パート(以下同じ)・オーボエ2・クラリネット2・ファゴット2・ホルン4・トランペット3・トロンボーン3・ヴァイオリン2・ヴィオラ1・チェロ1・コントラバス1。

オーケストラは、音階を持たないパーカッションを含め、それぞれには単音しか出せない楽器が合奏して演奏されるのですが、すべての楽器が同時に鳴っているわけではなく「休符」もあるので、ザッとイメージ的には10ぐらいの和音=ハーモニーを聴いていることになります。

ハーモニーという意味では、ピアノは単独でそれを実現できるのです。

まさに「ひとりフルオーケストラ」です。

 

ほかの楽器は、基本的に単音しか出せないため、独奏の時にピアノによる「伴奏」を必要とすることが多いです。

しかし、ピアノは単独での演奏で十分な音楽的味わいを実現できます。

 

実はヴァイオリンを習い始める前、1年間ほどピアノのレッスンも受けていたことがあるのですが、諸般の事情でヴァイオリンに一本化した経緯があります。

今でも音楽は十分に楽しんではいますが、「あの時ピアノをもう少し習い続けていれば」との思いは残っており、それがピアノへのあこがれにつながっているのかもしれません。