さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「会社の業務としての」ステージ活動

長く音楽に携わっていることで、人前に出てのステージ活動を多く経験して来たことはこれまでに都度触れて来ました。

それはあくまで仕事とは関係ないプライベートな活動。

しかし、「仕事の一環として」ステージに上る機会もあったのです。

 

仕事でステージ?

講演やプレゼンといった業務上の舞台ではありません。

仕事でありながら「音楽がらみ」で。

 

会社によって、また時代によっても違うのでしょうが、私の勤めた会社では、年に何回か「儀式」がありました。

オフィスビルのメンバー全員をホールに集めての、年末の「終業式」や年始の「始業式」。

加えて、勤続〇〇年の従業員を称えての「永年勤続者表彰式」。

定年を迎える社員を労う「定年式」。

その際、必ず行われるのが「社歌斉唱」でした。

 

そう、我が社には立派(?)な「社歌」があったのです。

私が入社したての頃は、ステージの裏手にピアノが格納されていて、式典の際には、社員でピアノの嗜みのある者による伴奏で社歌が歌われていました。

ところが、以前このカテゴリー内のコラムで述べたように、私の音楽活動が社内に知れるようになってから、こんなオファーが寄せられることになったのです。

 

「ヘタなピアノ伴奏で歌うよりも(確かに、あまり上手な演奏ではなかった…)カッコいいアレンジの『カラオケ』を作れないものか?」

「晴れの儀式なんだから、社歌を歌う時には舞台の上に立って『指揮者』をしてくれないかな?キミは背も高くてよく目立つし…」

 

かくして私は、会社のために自宅の音楽制作用コンピューターで「フルオーケストラバージョン」の社歌カラオケを作り、本番の際は毎回それを流しながら壇上で指揮棒を振る役割を担当することになったのでした。

 

これによって、単なる若造ながら、数百人が在籍するビル内で私を知らない人はいなくなりました。

その後仕事上でも、コミュニケーションが円滑に進むメリットもあったかもしれません。