さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「えぇ!ウソ―!」コメントと「VTR巻き戻し」がなければ、1時間のバラエティー番組は15分で足りる

おととい、生放送のタイムチェックは大変だが、収録番組は拘束時間が長くて、別の意味で大変、という話をしました。saewataru.hatenablog.com

しかし、収録に数時間もの時間をかけて、それを1時間に「凝縮」しているはずの番組(特にバラエティー番組)を視聴していると、「この内容で1時間は必要ないのでは」と思ってしまうことがよくあります。

つまり、内容が乏しいところを「ムリヤリ引き延ばして1時間に仕上げている」感があるのです。

 

そうした「間延び」の原因のひとつめは、さほど衝撃的な内容でもない情報に「えぇ~?!ウソ―!」と大げさなリアクションで叫ぶスタジオゲスト(あんなに何人も揃える必要はありません!)、または観覧者から発せられる「あぁ~!」「おぉ~!」のオドロキ声(実は録音)の「効果音」。

映像を見て驚くか感動するかは、視聴者側で決めること。

スタジオで大げさに驚いてくれなくても結構です、と言いたくなります。

 

ロケVTRの「使いまわし」も気になります。

情報の回答に当たる部分を「ピー音」や「伏せ字」で隠して、いわゆる「山場CM」をはさんでから、CM明けにタネアカシをする。

ここでもVの巻き戻しが多用されています。

番組冒頭、コーナーのスタート時、CM前と3回4回、同じ場面が登場することもあります。

番組を盛り上げようとするあまり(?)、どんどん演出が過剰になっていきます。

そんな演出をすればするほと視聴者が冷めていく逆効果であることに、いつになったら気づくのでしょう?

 

こうした「ムダ」を排除すれば、1時間番組はおそらく15分程度で終わってしまうでしょう。

何もないところからオリジナリティーある企画を編み出すのは大変だとは思いますが、内容の乏しいネタをムリヤリ引き延ばすこうした時間の無駄遣いが、視聴者離れ・テレビ離れを招いていることに気づいて欲しいものです。

 

と言いつつ、一番時間を無駄遣いしているのは、文句を並べつつもそうした番組をついつい見てしまう自分自身であることもわかっているのですが…。