さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

生放送のタイムチェックはきめ細かくて大変~出演経験より

テレビ・ラジオともに、ニュース・情報番組は、その特性からして「生放送」が基本です。

放送時間の枠内に、あらかじめ決められた内容を、過不足なくすべて盛り込まなければなりません。

加えて、放送中に急なニュースが飛び込んでくることも多々あります。

その時は、ぶっつけ本番で放送時間の調整を行うことになります。

 

民放の場合は、随時入るCMのタイミングも考慮に入れなければなりません。

収録番組であれば、録るだけ録ってあとで「オイシイところ」だけを集めて編集すればよいのですが(その分、本番の何倍もの拘束時間になるデメリットも)、生放送におけるタイムチェックは、非常に厳格なものです。

 

通常「情報を受け取る側」にいれば、そんなことは当たり前で特に意識すべきようなことではありません。

ところが、逆に「発信側」の立場に置かれた時、そのきめ細かさに驚かされたものでした。

 

だいぶ前に、ラジオ生放送に出演した時のこと。

saewataru.hatenablog.com

 

内容そのものは、緊急性のあるものでもなく、肩ひじ張らないトーク番組ではありましたが、なにせ生放送。

午前10時から5分間はニュースが入り、そのあと20数分間はフリートーク、間に自作曲をどのタイミングで何分間流して、10時半ピッタリには交通情報を織り込んで…等々、1時間の中で秒単位の実に細かい「台本」が用意されていました。

私自身は、タイムスケジュールが書かれた紙を渡されながらも、どんなペースでしゃべるかまでは気がまわりませんでしたが、話し相手のアナウンサーが時計を横目に見ながら実に巧みに話をリードしてくれたことを覚えています。

 

その難しさや苦労を直接体験すると、テレビを見ていて時々しゃべりが間に合わなくなってエンディングを迎えてしまったりCMに入ってしまったりしても、「多少は仕方ないかな?」と許してあげたくもなってしまいます。