超至近距離のライブハウスステージ
これまで触れて来たステージ記録は、オーケストラの大ホールであったり、狭いラジオ局ブースでも電波を通して全国とつながっていたり、「スケールの大きい」ものが多くありましたが、今回は最も小さなステージのお話です。
さる作詞家兼プロデューサーとの出会いで、その人の手がける歌手の卵たちのために何作かの曲作りを頼まれました。
彼女らのパフォーマンスの場として、都内のライブハウスでのコンサートが企画されたのですが、当初単なる観客として招待されるはずだった私が、作曲・編曲者としてゲスト出演し、なおかつそこで自作曲を披露するコーナーが設けられる運びとなったのです。
そのライブハウスは、いくつかのボックス席にカウンター、正面に小さなステージのあるジャズ喫茶風の作り。
主催者であるプロデューサーが司会役となり、出演者とのトークを交えながらライブを進めていきます。
私のコーナーは30分ほど。
彼らとの出会いのきっかけや楽曲制作の裏話などをはさみながら、前回のステージ同様自ら用意した音源をバックに4~5曲を歌いました。
一応ステージと客席は分かれているのですが、なにせ小さい普通のお店ですから、ステージとは言っても手を伸ばせば届いてしまうほどの超至近距離。
歌の合間には、司会進行役を無視(!)して、マイクを外し見知らぬ観客とフリートークをする。
ライブハウスならではの珍しい体験もすることが出来ました。
大勢に注目されるのもいいけれど、こうしたアットホームな場もまた楽しいものでした。