【懐かしい歌No.13】「去りゆく夏」サーカス
1978年に洋楽カバーの「Mr.サマータイム」がオリコン1位となった、男女4人組ボーカルユニットのサーカス。
姉・2人の弟に従姉という「親族」グループで、リードボーカルの姉・叶正子を中心に、あらゆる作品で息の合ったハーモニーを聴かせてくれていました。
現在もメンバーは交代したものの、グループとしての活動は続けているようです。
「Mr.サマータイム」以外のヒット曲をご存知の方は少ない(グループの存在さえも?)かもしれませんが、毎年この時期になると思い出されるのが、1980年夏に発表されたこの曲です。
構成はAメロ+Bメロとシンプルですが、なんとも悲しい。
そして、何と言ってもBメロのサビに至ってからの4重のハーモニーが絶品です。
2人でハモって美しく聴かせるのも、通常は難しい。
ましてや4人で合わせるのは、相当大変なことです。
これだけのハーモニーを聴かせられるのは、後にも先にもサーカスだけではないか、と。
「人はなぜ 愛し合うの?そうよ こんなつらい 別れだけのために」
切ない詞です。
文字通りの「去りゆく夏」を、今年もこの曲とともに過ごしたいと思います。