「ちょっといいかな?」は、ちょっとでは済まない
仕事上のコミュニケーションは、改めて言うまでもなく非常に重要な要素です。
デスクワークの場合特に、「いかにうまく話をするか」が仕事の出来栄えを左右するとも言えます。
営業の現場で、あるいは大切な会議・打ち合わせなどで、なにかしらよろしくない行為を「やらかしてしまった」場合。
周囲の人が働くフロアで軽く注意、では収拾のつかないケースもまれにあります。
すなわち、「別室に呼んで叱責」しなければならない局面。
こうした事態のきっかけに常套句としては使われるのが、タイトルに挙げたこのフレーズです。
友だち同士のなにげない会話で「ねぇねぇ、ちょっといい~?」的に使われるのとは異なり、職場でこの「かな?」が付くだけで、ニュアンスが激変します。
文字にするとそんなに重くない感じもしますが、実際の場面では非常にズシリと響きます。
そもそもこの言葉が発せられるのは、内容として全然「ちょっと」では済まされない事態であることがほとんどです。
また、「いいかな?」と言われて「いいえ、今はちょっと…」などとイエスノーが言える状況でもありません。
そう言われるに至る経緯もおおよそ察しがついている場合がほとんどなので、決して良い話ではないという「問答無用感」があります。
過去自分自身でこの言葉を使わざるを得なかったこともありますし、言われたことはその何倍もあったかもしれません。
いずれにしても、短いながら「魔のフレーズ」であることだけは間違いなさそうです。