「若くない女性」と「男性」はカヤの外なのか?
タイトルの付け方に問題アリな点はごめんなさい。
いわゆる「情報番組」では、グルメやファッションの話題を取り上げるのがお決まりになっています。
仮に制作側に意図を尋ねたとしたら、「視聴者のニーズがあるから」と答えが返ってくるかもしれません。
しかし本当は逆で、新しいカテゴリー・ジャンルを企画しようとする意欲がないから、「とりあえずグルメやファッションネタで時間を埋めておけば、なんとかなる」的な思いの現われなのでは?と穿った見方をしてしまったりします。
それはともかく、これらのコーナーでほぼ間違いなく発せられる形容詞が、
「いま、『若い女性に大人気』です」のひと言。
確かに、世の中の流行に一番敏感で、重要な発信源になっているのは若い女性層。
マーケティング的には、そこを押さえれば売れやすい。
番組的にも彩りがあって華やかになる。
ゆえに、こうした宣伝文句が多用されるのであろうことは容易に想像できます。
一方、「若くない女性に人気です」「(若い)『男性』の間で人気になっています」といった言葉を耳にすることはまずない。
いいトシしたオッサンの身からすれば、「若い女性に人気の~」で紹介されているお店やアイテムに心惹かれることはまずありません。
そもそも、興味の対象にさえならない話でもあるかもしれません。
超高齢社会で絶対的な人数が減っている「若い女性」ばかりがなぜターゲットにされるのか…
流行を発信し、モノをたくさん売りたいのなら、絶対的に人口が多くてお金も持っていて、またテレビを多く見ているであろう高齢者層をもっとターゲットにしたら、と真剣に思います。
雑誌の世界では、女性のあらゆる世代を細かく区分したものが発売されていますし、男性向けファッション雑誌も健在なのに、なぜTVだけが「若い女性」を連呼するのか、ちょっと気になりました。