さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【懐かしい歌No.12】「さよなら夏の日」山下達郎

シュガー・ベイブ」のメンバーとして1975年にデビューして以来、40年以上にわたってシティーポップ界の第一人者として活躍し続けている山下達郎

 

彼の名を世の中に一気に知らしめたのは、1980年の「Ride on Time」でしょうか。

そしてその3年後に発売されたのが、数あるクリスマスソングの中で最も親しまれていると思われる「クリスマス・イブ」。

その後クリスマスシーズンになると何回も再リリースされ、その度にセールスを伸ばす、驚異的なヒットソングになりました。

 

その高度な制作テクニック、別名「音の職人」とも呼ばれる音作りへの姿勢は、ミュージシャンとして高く評価されているところであり、現在でもCMや映画などさまざまなシーンで彼の作品は使われ続けています。

 

そんな中、私が一番心を惹かれているのが、1991年に発売されたこの曲。

タイトル通り、去り行く夏の切なさと「君」への思いが交錯して、特にこの季節には欠かせない1曲になっています。

短いイントロに導かれての冒頭、「なみ うつ ゆうだちのプール しぶ きを あげて」と、言葉を2文字ずつ切れ切れにして囁くように歌うメロディーと、それとは対照的に朗々と歌い上げるサビのタイトルフレーズのメロディーのコントラストが見事です。

 

もちろんカラオケの愛唱歌のひとつなのですが、ワンコーラスが1オクターブプラス1音の比較的狭い音域で作られている一方、2番のあとのリフレインでは半音キーアップが2回続くという独特な動きをしているため、歌う際のキー設定にはちょっと注意が必要です。

 


山下 達郎 さよなら夏の日