赤ちゃんや動物の登場するCMは、単に可愛いだけでなく…
「番組企画に困ったら、赤ちゃんと動物を使っておけば間違いない!」
ギョーカイ関係の知り合いから以前聞いた話です。
確かに、赤ちゃんはニンゲンでも動物でも文句なしに可愛い!
見ていてほっこりする人がほとんどだと思います。
実際、かつては長寿番組「どうぶつ奇想天外」、今も「志村どうぶつ園」に続き「坂上忍どうぶつ王国」と、動物をテーマにした番組が健在です。
CMの世界でも、両者が取り上げられるものは少なくありません。
直接的には、紙おむつのCMに赤ちゃんがぐっすり眠る姿が使われたり、ペットフードのCMで犬や猫がおいしそうに食べるシーンが使われたり。
また、必ずしも赤ちゃんや動物を登場させる必然性はないのですが、最近見かけるAMAZONのCMでも、両者が効果的に登場しています。
記憶に残っているのは、赤ちゃんが大きな犬を当初こわがって泣いていたのが、犬にライオンのお面をかぶせてみると、だんだん心を許して犬に手を出せるようになるストーリー。
赤ちゃんに嫌われた犬の寂しそうな表情がなんとも切なくて、印象に残っていました。
そして「犬編」第2弾では、白い大きな犬(グレート・ピレニーズという犬種らしいです)のために、おもちゃやブランケットを買ってやるストーリー。
人間の寝るベッドで、飼い主の隣で本当にいびきをかいて眠っている姿が、これまた愛らしいです。
ニンゲンの大人であれば、当然撮影に合わせた「演技」が出来ます。
スケジュール通りに作ることが出来るでしょう。
しかし、赤ちゃんや動物相手だと相手次第。
「ベストショット」が撮れる「奇跡の一瞬」をひたすら待つしかない。
待って待って待ち尽くして15秒・30秒を制作する。
そのための制作陣の苦労がしのばれて、ついつい見入ってしまいます。