「えええ~!」「すごぉ~い!」「そうなんだぁ!」
いきなり唐突なタイトルですが、これってみんなバラエティー番組1本の中にイヤというほど出てくるリアクションフレーズの数々です。
お店、グルメ、トリビア、名物的人物…題材は何でも一緒。
VTRでその情報を紹介するたび、スタジオに何人も出演するコメントゲストがワイプで抜かれ、大小色彩さまざまの字幕テロップと共に、この言葉が発せられます。
映像プラス「〇〇は〇〇だった!」「〇〇は〇〇で話題になっていた!」「〇〇の正体とはいったい?!」といったナレーションにかぶさる形で、
「あああ~!」
「えええ~?!」
「すごぉ~い!」
「そうなんだぁ!」
「そうなのぉ?」
「なるほど~!」
の連発。
あれには、コメントゲストやスタジオに招待された観客のナマの声だけでなく、別途収録された音声も重なっているのでしょう。
さして衝撃的とも思えない内容に、これでもかと大げさに「演出音」をかぶせて事を大きく見せる手法。
感動の「押し売り」は、嫌悪感を抱かせるばかりで、完全に逆効果と思うのですが。
私は特に収録済みの効果音の「えええ~!」の大声が大っ嫌いです。
前にも触れましたが、その直後には例外なく「山場CM」が挟み込まれる。
「山場」と書きましたが、本当に盛り上がっているのではなく、制作サイドでムリヤリ作り上げられた山場です。
CMが開けると、CM前の映像が繰り返される…これもお決まりのパターンです。
このあまりにもわざとらしい進行の仕方・演出法は、番組やチャンネル・時間帯を問いません。
TV業界で決められた横一線のルールなのでしょうか?
CMスポンサーの意向なのでしょうか?
広告代理店が決めているのでしょうか?
私は、そうまでして割り込まれたCMを流すスポンサーは、興味を抱くどころか逆にキライになります。
そういう「わざとらしさ」満載の演出でも、番組内容そのものが好きで見たいと思うバラエティー番組があります。
いずれも録画をした上、CM部分を全てカットしてから見ます。
そうすれば映像繰り返し部分も早送りできて時間も短縮、一石二鳥です。