さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

「コンサート」は死語?

私がこのカテゴリーでこれまでのステージ活動を語って来た時、主に使っていたのは「コンサート」という言葉でした。

人前に出て何らかのパフォーマンス(特に音楽活動)を行う場合、それが一番伝わりやすいと考えたからです。

(これが歌や音楽でなくお芝居になると、よく「舞台」って言われますよね?)

 

それはさておき、最近は「コンサート」に代わる言葉がググっと台頭しています。

そう、「ライブ」です。

 

スポーツ中継や一般のニュース番組でも、生放送であることを示すために、画面の片隅に「LIVE」の文字が出ることがよくあります。

LIVEとは、ステージやコンサートにかかわらず、広く「ナマ」の意味合いを持ちます。

しかしその言葉が音楽に限定されて、「コンサート」と言われていた活動を「ライブ」と呼ぶことが一般的になってきているような気がします。

(イントネーションも「ラ」イブではなく、ラ「イブ」)

その方が臨場感があって、「カッコいい」というイメージなのでしょう…

「コンサート」は、もはや死語でしょうか?

 

ロックやポップスの世界では「ライブ>コンサート」の状況ですが、クラシックではたとえ同じ生ステージ活動であっても、通常「ライブ」とは呼びません。

コンサートでさえなく「演奏会」と呼ぶのが通例です。

 

これらとは別に、ステージ活動には「リサイタル」という言葉も存在します。

最近は使われる場面も少なくなって、これこそ死語?という感じもしますが。

こちらは比較的定義がしっかりしていて、演奏者が1人またはごく少人数、かつクラシックやシャンソンなど「ソフト」な音楽ステージの際主に使われるようです。

「ロックのリサイタル」って、聞いたことがありませんよね?

 

同じステージ活動であっても、スタイルはそれぞれ。

何でも「ライブ」で総称されてしまうのは、ちょっと寂しい気がします。