バイオリン教師活動
4歳からバイオリンを始めた私は、大学卒業まで18年間5名の先生に師事してレッスンを受け続けていました。
それが、これまでに述べたオーケストラ活動やTV出演等のイベントに関わるおおもとのきっかけになっているわけですが、大学に入ってからは自分自身「習う」一方で「教える」活動もしていました。
通常大学生のアルバイト活動としてよく知られる「家庭教師」。
私も授業の合間に3人ほど生徒を持っていた時期がありましたが、並行してそれより時間を割いていたのが「バイオリンの先生」のアルバイトでした。
自分がレッスンを受ける生徒の時は、専用のレッスン会場に出かけていったものでしたが、教師としての活動は相手の自宅への訪問でした。
勉強を教えるわけではないので、学校用の頭を使う必要はありませんし、自宅に習い事の(一応)先生を呼ぶような家庭ですからかなり裕福な環境。
レッスン後には「授業料」のほかに夕食のおもてなしなどもあったりして、名実共に「おいしい」商売でした。
就職と共にそんなアルバイトは必然的に終了したのですが、社会人となってから思わぬ形で「バイオリンの先生」役が復活したのです。
ネット上でスカイプに接続し、語学のマンツーマンレッスンを行うシステムがあることをご存知の方も多いと思います。
あるサイトで「教師募集」を見つけ、楽器のレッスンコースもあると知って、「ネット教師」に応募しました。
プロフィールやひとことPR、レッスン可能日や料金などの条件を書いて登録すると、それを閲覧した受講者からオファーが届くというシステム。
幸い私にもオファーがあり、空いた時間にWebカメラを通じてのレッスンを行うのです。
もちろん運営サイトからマージンは引かれますが、ヒマな休日に好きな楽器にかかわってお小遣いがもらえる…
仕事の関係で長くは続きませんでしたが、こんな形での音楽のふれあいも出来た、そんな話でした。