さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

ソロアイドル史第13章~1983年デビュー組

1980年や1982年は、大物アイドル量産の「当たり年」と語り継がれていますが、1983年はその「反動」(?)か、現代につながるアイドルはあまり生まれていません。

 

伊藤麻衣子(現:いとうまい子)は「微熱かナ」でアイドル歌手デビューしていますが、その後ドラマ「不良少女と呼ばれて」がヒット、その後も女優のイメージが強いです。

 

当時ツッパリグループで一世を風靡した横浜銀蠅の妹分、というキャッチフレーズで、銀蠅と同様の曲調「ドリーム・ドリーム・ドリーム」でデビューした岩井小百合

その後楽曲制作者になったとの話がありますが、あまり聴いたことはありません。

 

ボーイッシュな髪型・イメージをセールスポイントに、ホリプロスカウトキャラバンから「ジェームスディーンみたいな女の子」でデビューしたのは、大沢逸美

彼女もその後女優で見た時期がありましたが、今はどうしているのやら…

 

桑田靖子もこの年デビューしました。

前年「少女A」をヒットさせた同じ作家陣による「脱・プラトニック」がデビュー曲でしたが、残念ながら1~2年後には「あの人は今」の仲間入り状態です。

 

現在もタレントとしてTVに出演している森尾由美のデビューもこの年でした。

リリースしたシングルとしては、デビュー曲「お・ね・が・い」、その後小林麻美のヒット曲のカバー「初恋のメロディー」などがあります。

 

それぞれのスタイルでアイドル路線を踏襲しようとした彼女らの中で、今も「現役タレント」として一番の勝ち組と思われるのは、松本明子かもしれません。

当初「♂×♀×KISS」(オス・メス・キス)という刺激的(?)なタイトルの楽曲でアイドルデビュー。

しかし、その後日テレの伝説的番組「進め!電波少年」への出演などバラエティ番組に進出、現在も活躍しています。

 

 

女性アイドルの実績が全般的に低調だったことが奏功してか、この年のレコード大賞最優秀新人賞は、たのきんトリオの「の」=野村義男がボーカルを務めた4人組グループTHEGOODBYEが、デビュー曲「気まぐれOne Way Boy」で獲得しています。

その後10数枚のシングルをリリースしていますが、「た」や「きん」ほどのヒット作には恵まれませんでした。