さえわたる 音楽・エンタメ日記

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ソロアイドル史第7章~1977年デビュー組

1977年、レコード大賞の最優秀新人賞はまったくタイプの違う、そして実績的に誰がとってもおかしくない3組の争いとなりました。

 

それは最後に述べるとして、最もアイドルらしいアイドルとしてデビューしたのは、現在もタレントとして画面によく登場している榊原郁恵でしょう。

当時「ホリプロスカウトキャラバン」のグランプリとして、鳴り物入りのデビューを果たしました。

デビュー日が1月1日というのも、事務所サイドの力の入れ方を物語るものでしたが、デビュー曲「私の先生」(なんともシンプル?なタイトル)はあまり知られることなく、途中4枚目のシングルとして「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」という長いタイトルの曲、およびその次の「いとしのロビンフッドさま」が少し話題になったこともありましたが、のちに彼女の代表作となる「夏のお嬢さん」が生まれたのは、デビューから1年半経った翌1978年7月のことでした。

歌手としてシングルをリリースしていたのはその後数年ほどでしたが、40年以上経った今でもTV出演が続いているという意味では、この年のトップタレントと言えるかもしれません。

 

10代女性、という観点では、セールス的に実績を残したのは高田みづえでした。

デビュー当初の楽曲の作風は、演歌ではないけれどアイドル・ポップスとはまた違う独自路線でしたが、デビュー曲「硝子坂」は当時かなりヒットし、その後桑田佳祐との出会いで「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」などの楽曲を残します。

 

そしてもう一人、「お元気ですか」でデビューした清水由貴子も同期です。

当時レコード大賞新人賞枠は5つで、その年は順番に1人ずつ発表していき、最後の5枠に榊原と清水が残り、結果榊原が入賞したのですが、落選した瞬間アップになった清水のなんとも言えぬ寂しげな表情を(その後の彼女の人生と重ね合わせて)今も忘れることが出来ません…

 

「スプリングサンバ」「コメットさん」で知られた大場久美子も、当時のアイドルでした。

 

冒頭の「トップ3」は、高田みづえ清水健太郎、そして狩人でした。

ちなみに最優秀新人賞は清水健太郎でしたが、「新人」のイメージは当初からあまりありませんでした。