さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

【懐かしい歌No.2】「Ti Amo」EXILE

2008年発売、オリコン初登場1位を獲得し、第50回レコード大賞にも輝いたこの曲。

2001年にEXILEの名前でデビューして以来、ZOOのカバー曲だった「Choo choo Train」や、初めてオリコン1位をとった「real world」などが初期のヒットとして知られていました。

 

無類のバラード好きの私としては、1stシングルである「Your eyes only=曖昧なぼくの輪郭~」や「ただ逢いたくて」「道」などのバラード作ももちろん好きなのですが、この「Ti Amo」は、絶妙にミディアムな16ビートと複雑なメロディーライン、そしてソロギターを際立たせ決して出しゃばらない気品あるバックのアレンジが見事にマッチした傑作だと思うのです。

カワイさを象徴するジャニーズ系に対し、「オトコ臭さ」の代名詞であるEXILE系の彼らが、あえて女性言葉の歌詞で、家庭ある男性を好きになってしまった切なさを歌いあげている点も、外せない印象的シーンです。

 

カラオケ画像で見ると、バックには当時のPV映像が流れ、そこにはメンバー増強や3代目JSB・Generationsといった、いわゆる「EXILE TRIBE」が誕生する前の少人数の「元祖・EXILE」の姿があり(ボーカルのひとり、Shunはすでにこの時TAKAHIROにチェンジはしているのですが…)、11年の歳月の流れを感じます。

 

演奏時間は6分近くとシングルにしては長く、2番のあとにはDメロまであって相対的に間奏が短く、また「息継ぎタイム」が短いこともあって、ひとりで1曲歌い切るにはけっこうなエネルギーが必要と思い知らされます。

オリジナルでは、ツインボーカルがそれらをうまく役割分担しているのかもしれません。

高度にミキシングされたCDでは、ほかの楽曲でも当たり前にあるように、サビにはハモリのバックコーラスが重なりますが、せっかくのツインボーカルならば、彼らのハモリももっとふんだんに聞かせて欲しい気もします。

 

ともあれ、私の「愛唱歌」のうちの貴重な1曲であります。

 


EXILE第2章 TiAmo 歌詞付