全都道府県旅行記~山形県
山形県は、行くには行っていますが、47都道府県の中では比較的記憶の乏しい場所であります。
前回青森~秋田の列車旅をご紹介した際、行きの夜行列車中では明らかに山形県を通ってはいるのですが、そのほとんどは就寝中であり、その時の印象はありません。
訪問はこれまでに2回。
1回は山形市内への出張で、仙台行きとかけもちの慌ただしい滞在だったので、空き時間を期待してのプチ観光もまったく楽しむ余地のない寂しいものでした。
しかし、小学生の時に家族で経験したもう1回の観光は、今でもその光景が強く思い出される旅行でした。
その場所は、山形市内からほど近い「山寺」。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の名句を詠んだ芭蕉の句が有名なこの場所。
調べると、1000年以上前慈覚大師によって創建された名刹で、正式名は立石寺だろうです。
印象深かったのは、どこまでも続く長い長い石段(1015段あるとか)。
子ども心に上るのがものすごくキツかった記憶がありますが、上り切ってから眺める絶景は、まさに苦労の「ご褒美」。
その途中にも芭蕉の句が刻まれているせみ塚があったりして、厳粛な雰囲気を感じさせても素晴らしいです。
この時は近所の天童市にも立ち寄り、名物のさくらんぼ摘み放題でイヤと言うほど食べまくったのも良い思い出です。
鉄道好き・海好きとしては、今度は日本海側の酒田・鶴岡エリアを攻略してみたいと目論んでいます。