健在!「~になります」
コンビニやファミレスでの接客用語が「マニュアル敬語」として批判?された一時期があったように記憶していますが、最近はあまり話題にされなくなりました。
従業員がマニュアルに頼らない自分なりの表現を見出した、とはとても思えないので、世の中が「もうそんなもんだろう」と慣れてしまった、というのが実態だと思います。
マニュアル敬語の最たる表現として取り上げられていたのが、会計時に「〇〇円『から』お預かり致します」の「から」。
これは、言う側だけでなく、マニュアル作成側もさすがにおかしいと感じた?のか、少し下火になったような…
一方、「こちら、〇〇(料理名)になります」の「~になります」は健在。
健在どころか、どんどん蔓延している感があります。
文法云々以前の問題として、たとえばファミレスで「こちらハンバーグ定食になります」と言われた場合、「じゃぁ、ハンバーグになる前は何だったの?」「ひき肉から進化してハンバーグになったのか?」と、心の中でいつも軽いツッコミを入れています。
どう考えても「~になる」はおかしいでしょう。
普通に「ハンバーグ定食でございます」で十分です。
ところが、この「~になります」が、最近ビジネスの場にも進出していることに気づきました。
メール全盛の現代でも、電話は欠かせないツール。
担当者不在で折り返しの連絡先を伝える際、「番号は〇〇になります」と言う人が結構多いのに驚いています。
丁寧語を自然に使いこなすのって、本当に難しいですね。