「ネットの声」って…
あのウィンドウズ95登場後、ほんの20年ほどの間に、もはやネットなしの生活はありえないほど、私たちの日常は大きく様変わりしています。
もちろん、時代とともに便利になったものは数知れません。
一方で、便利さゆえの弊害も多く生まれているような気がします。
ひと言で言ってしまえば、「ネット普及=情報氾濫」。
情報と一口で言っても良いもの、正しいものばかりとは限らず、むしろ弊害を及ぼす場面もあります。
イヤでも目に入ってくるネットニュースの数々。
根拠のない、あるいは悪意のこもったウソのニュース、不毛なコメント論争、炎上現象にいつの間にか振り回されている、そんなことを思ったりもします。
気にしなくても良いのに、それらに振り回されて貴重な時間をついつい奪われてしまい、後悔したりして。
そんな情報の発信元としてよく聞かれるのが、「ネットの声では…」という表現。
つい数年前には、このような言い方はされていなかったと思います。
ネットが普及する前だって、大衆にはさまざまな事象に対して抱く意見があったはず。
それがまとまったものとして一般的にオープンになる機会が少なかっただけです。
この「ネットの声」、すなわちネットニュースやSNSに書き込まれるコメントは、たいてい匿名。
であるがゆえに、無責任とも言える一方、ある意味偽らざるホンネが引き出せている部分もあるのかもしれません。
ただ、それが良い情報なのか、自分にとって真に意味のある情報なのか…
吟味しないと暮らしていけない時代になった、ってことなんでしょうね。