芸能人のプライバシーその1
単刀直入に言ってしまえば、「社会人としての最低限の権利は守られるべきだが、得た人気・名声によるある程度のプライバシー侵害はやむを得ないだろう」というのが、率直な感想です。
一般の視聴者は、あくまで彼らの「芸」(歌や演技)を見ているわけであり、基本的には彼らの結婚・離婚や家族構成などプライベートな領域にまで興味を抱くのは、いかがなものかとも思っています。
そうした部分まで含めて「好き」「知りたい」のは、ファン心理として自然なモノかもしれませんが。
過去に街を歩いていて、明らかにプライベートとわかる状況の有名人に遭遇したことが何度かありました。
それほど関心のある人ではありませんでしたが、めったにないことなので、思わず「〇〇さんですよね?」と声をかけてしまいました。
その時、「はい、そうです。」と嫌な顔ひとつせず、逆に向こうから握手してくれ、リアクションが大変好印象だったので、それ以来その人は私の中で良い意味で特別な存在になっています。
本来なら私の行動は「出過ぎ」であり、そっと見て見ぬふりをするべきだったのかもしれません。
でも、考えようによっては、「選ばれし稀有な存在」「常に注目され続ける存在」になるのは、そもそも芸能人の究極の目標。
それによってあれこれ追いかけられてプライベートな環境を失われることになっても、それは誰に強制されたわけでもなく、むしろ本人が自分の意志でその道を選んだ結果であり、ある意味しかたないことなのではないか、とも思えます。
いわゆる「有名税」ですね。