さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

ソロアイドル史第5章~1975年デビュー組

1975年も女性アイドルが主流でした。

 

この年デビューでトップの実績を上げたのは、何と言っても岩崎宏美でしょう。

 

私の発見した法則(?)で「デビュー曲そこそこヒット、2曲目3曲目大ヒットだと大物になる」というのがあります。

すでに挙げましたが、天地真理のデビュー曲は「水色の恋」。

知ってる人は知っていますが、彼女を全国区にしたのは3曲目の「ひとりじゃないの」。

桜田淳子のデビュー曲は「天使も夢見る」で、正直大ヒットではなかった。

3曲目の「わたしの青い鳥」でヒット。

山口百恵も、デビュー曲「としごろ」より2曲目「青い果実」が圧倒的にヒット。

また、後日触れますが、1980年松田聖子のデビュー曲「裸足の季節」はトップテン入りせず、2曲目の「青い珊瑚礁」で大ヒット、3曲目「風は秋色」で初のオリコン1位を獲得しています。

同じく中森明菜も、デビュー曲「スローモーション」はファンならばよく知っているでしょうが、広く有名になったのは2曲目の「少女A」。

小泉今日子も、デビュー曲「私の16歳」を知る人は少ないでしょう。

2曲目の「素敵なラブリーボーイ」(林寛子のカバー)でメジャーになりました。

 

岩崎宏美も同様で、デビュー曲「二重唱(デュエット)」もまあまあ売れましたが、2曲目「あなたお願いよ 席を立たないで~」で始まる「ロマンス」が初期の代表作となりました。


彼女は「中3トリオ」と同い年であり、一応アイドルという位置づけでしたが、当初からアイドルらしい可愛らしさより本物の歌唱力で勝負できる存在だったと感じています。

同期には「2時間ドラマの女王」片平なぎさがいます。
前年デビューの浅野ゆう子とともに、今では完全に女優のイメージが強い彼女ですが、バラード曲「純愛」でデビューし、その後10枚ほどのシングルを発表しています。

 

この年最もアイドルらしかったのは、岡田奈々でしょうか。

デビュー曲は「ひとりごと」ですが、現在記憶に残っているのは4枚目の「青春の坂道」や続く「若い季節」です。


以下はあまり知られていない話。

この年三木聖子もデビューしています。

彼女のデビュー曲は、あの「まちぶせ」。

そう、6年後の1981年、当時「がけっぷち」(後述)だった石川ひとみが歌ってヒット(作者のユーミンもセルフカバー)したあの曲です。

大事なデビュー曲を別の人に取られ、「聖子」の名前も後にデビューする松田聖子に取られ、個人的には悲運のアイドルです。

 

知名度はもっと低いかもしれませんが、黒木真由美もこの年のデビューです。

あの「スター誕生」で発掘され、当時インディアン人形のようなルックスと髪型が話題となり、オーディション時の注目度は同期の岩崎宏美よりはるかに高いものでした。

阿久悠・都倉俊一のゴールデンコンビによる「好奇心」でデビューしますがあまりヒットはせず、残念ながら発表されたシングルは5枚、その後3人組のユニット「ギャル」のメンバーとなりますが、ここでも大きなヒットには恵まれませんでした。