さえわたる 音楽・エンタメ日記

オリジナル作品紹介、歌の解説、ヴァイオリン演奏、言葉の使い方、エンタメニュース、旅行記などについて綴っています

ソロアイドル史第4章~1974年デビュー組

1974年、レコード大賞の最優秀新人賞は麻生よう子「逃避行」でした。

当時19歳の遅いデビュー、そして曲調は本格的なバラードタッチで、アイドルの範疇とは多少異なるかもしれません。

 

この年アイドルとして注目されたのは、「中3トリオ」と同じ「スター誕生」出身、デビューは彼女らより1年遅くなりましたが、学年は同級生の伊藤咲子

デビュー曲「ひまわり娘」よりも、3枚目のシングル「木枯しの二人」や翌々年紅白し出場を果たした7枚目の「きみ可愛いね」がセールス的には上回っていますが、イメージは「ひまわり娘」でした。

 

今や大女優の貫禄たっぷりの浅野ゆう子が14歳でアイドルとしてデビューしたのもこの年でした。

デビュー曲の「飛び出せ!初恋」や2作め「恋はダン!ダン!」などがありますが、ヒット曲としては、2年後の「セクシーバスストップ」が代表作です。

 

木之内みどり(「横浜いれぶん」「グッド・フィーリング」など)、相本久美子(当初は近藤久美子「初夏景色」)がデビューしたのもこの年でした。

林寛子は子役出身でしたが、歌手としてのデビューはこの年。

デビュー曲「ほほえみ」はあまり知られていませんが、翌1975年、5枚目の「素敵なラブリーボーイ」が代表作となりました。

(7年後、小泉今日子の2枚目のシングルとしてカバーされましたが、林が元祖です)

 

太田裕美もこの年11月のデビューですが、年末に近かったこともあり、いわゆる賞レースでは75年組とされています。

デビュー曲「雨だれ」から「たんぽぽ」「夕焼け」の3作めまではピアノ弾き語りのスタイルでしたが、これをやめた翌年、4曲めの「木綿のハンカチーフ」が最大のヒットとなりました。

 

当時「65点の人が好き」の歌詞で知られた「恋人試験」の松本ちえこ、デビュー曲「ボーイフレンド」は話題になりませんでしたが、翌1975年にCMタイアップでヒットしました(と言いつつ、彼女の存在を覚えている人自体ほとんどなさそうです…)。

 

一方男性アイドルでは、「気になる17歳」や「愛の誕生日」などの作品を残したあいざき進也と、「イルカに乗った少年」の城みちるがツートップでしょう。